スマホ中毒スケール

e0156318_2341478.jpg カットオフ値は記載されていませんが、スマホ中毒のスケールの提唱。DSM-IVの基準に当てはまる人ほど、スコアは高いようです。ソーシャルネットワーク中毒が問題になっている国もあるようです(Cyberpsychol Behav Soc Netw. 2013 Apr;16(4):279-84.)。この論文が報告された韓国では、インターネット依存症は、特に青少年が非常に多く、成人の2倍以上と報告されています。ソーシャルネットワーク中毒とインターネット中毒とスマートフォン中毒は相互に相関性があるとされており、青少年の心理学の分野で近年注目を集めています。
 その一方で、あくまでこれは癖・趣向の域を出ないもので、精神科疾患として異常と扱うには早計すぎるとする研究グループもあります。私は中立的な立場をとりたいと思います。

Kwon M, et al.
Development and validation of a smartphone addiction scale (SAS).
PLoS One. 2013;8(2):e56936.


目的:
 この試験の目的は、韓国インターネット中毒自己診断プログラム(K-スケール)に基づいてスマートフォン中毒の自己診断スケールに応用発展させることであり、その特徴を記載することである。加えて、スマートフォン中毒スケール(SAS)の信頼性と妥当性を検証する。

方法:
 197人の参加者が2011年11月から2012年1月までの間登録され、SAS、K-スケール、改訂Kimberly Youngインターネット中毒テスト(Y-スケール)、visual analogue scale (VAS)、DSM-IVを用いた依存症の診断を用いて検証された。
 64人の男性と133人の女性が登録され、年齢は18~53歳(平均26歳)であった。

結果:
 因子分析の結果に基づき、サブスケールのうち"disturbance of reality testing"が除外され、6つの因子がスケールとして残った。合計48の質問項目がSASのスケールとして使用された(例:スマートフォンの使いすぎで頭痛や視界がぼやけることがあるか、スマートフォンの使いすぎで家族メンバーと衝突することがあるか、スマートフォンを使うことで喜びや自信を感じるか、周囲の人が自分に対してスマートフォンを使いすぎと言っているか、など)。
 スケールはオンラインサプリメントとして提示する(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3584150/bin/pone.0056936.s002.xlsx)。
 SASの内部一貫法および併存的妥当性が立証された(Cronbachのα= 0.967)。SASとそのサブスケールは有意にK-スケールやY-スケールと相関していた。いずれの因子におけるVASもやはりサブスケールと有意に相関していた。

結論:
 この試験において、スマートフォン中毒の最初のスケールを確立した。このスケールは、信頼性と妥当性を有するものである。


by otowelt | 2013-08-07 00:31 | その他

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