COPDにおける4m歩行速度の有用性

e0156318_10445780.jpg 6分間歩行距離と4m歩行速度がごっちゃになると、4m歩行距離なんて間違って言ってしまうことがありませんか?4m歩行距離は、「4m」ですよね。

Samantha S.C. Kon, et al.
Reliability and validity of 4-metre gait speed in COPD
ERJ August 1, 2013 vol. 42 no. 2 333-340


背景:
 4m歩行速度(4MGS)は健康アウトカムの悪影響のリスクを予測すると言われている。この試験では、COPD患者における4MGSの有用性と健康アウトカム測定項目の関連性を調べた。

方法:
 4MGSの試験‐再試験および観察者間信頼度がそれぞれCOPD患者80人、58人で検証された。586人のCOPD患者に対して、一秒量、シャトルウォーキングテスト、MRC息切れスケール、SGRQと同様に4MGSが測定された。
 患者は4MGSの結果によって歩行速度が遅い群(<0.8m/s)、正常な群(≧0.8m/s)に層別化された。
 試験―再試験信頼度および観察者間信頼度に対する級内相関係数は0.97、0.99であった。4MGSとの相関性について、シャトルウォーキングでは相関性がみられ(r=0.78; p<0.001)、MRC息切れスケールやSGRQとは相関性がみられなかった(r=-0.55、-0.44; いずれもp<0.001)。
 4GMSが遅いCOPD患者は有意にシャトルウォーキング距離が減少し、高いMRC息切れスケールとSGRQが観察された(%一秒量は同等だった)。

結論:
 COPD患者において4MGSは信頼性があり、運動耐容能、呼吸困難感、QOLと相関性がみられるため、COPDをアセスメントする簡便かつ有用なツールであると考えられる。


by otowelt | 2013-08-08 00:23 | 気管支喘息・COPD

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