同程度の線維化がある場合、過敏性肺炎の方が特発性肺線維症よりも予後が良好

e0156318_6534154.jpg 線維化と一言で言っても疾患について予後に差異があるのではないかという報告です。

Joshua J. Mooney, et al.
Radiographic Fibrosis Score Predicts Survival in Hypersensitivity Pneumonitis
Chest. 2013;144(2):586-592.


背景:
 放射線学的な線維化のスコアが過敏性肺炎(HP)の死亡を予測することができるか、あるいは特発肺線維症(IPF)で観察される線維化と同程度の生存をもたらすかどうか、不明である。

方法:
 UCSFの間質性肺疾患クリニックにおいて、10年の間に多角的コンセンサス(ATS/ERSガイドラインに基づく)によって診断された177人のHP患者と224人のIPF患者を本試験に登録した。2人の胸部放射線科医がHRCTで線維化をスコアリングした。無移植生存の独立予測因子がCox比例ハザード解析によって同定された。Kaplan-Meier法によって疾患および線維化スコアによって層別化した生存を解析した。

結果:
 HRCTにおける線維化スコアと網状影は独立して死亡あるいは移植までの期間を予測できた。臨床的予測因子として、喫煙歴、聴診上のcracklesの聴取、ベースラインの努力性肺活量、一秒率が同定された。HPによる死亡のほとんどは、網状影がありcracklesが聴取された患者にみられ、これらのうち1つしか観察されなかった患者と比較すると有意に多かった(P < .0001)。
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(文献より引用)
 
 同程度の線維化がみられる場合、IPFの患者の生存はHPよりも悪かった(ハザード比2.31、p<.01)。
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(文献より引用)

結論:
 同程度の線維化がHRCTで観察された場合、IPFよりもHPの方が予後が良かった。特に予後が不良であるHP患者は、聴診上のcracklesと網状影が観察される。


by otowelt | 2013-08-09 00:03 | びまん性肺疾患

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