超低出生体重児に対する経鼻IPPVとCPAPにアウトカムの有意差なし

e0156318_13494951.jpg PICUにおけるIPPVとCPAPの比較試験です。

Haresh Kirpalani, et al.
A Trial Comparing Noninvasive Ventilation Strategies in Preterm Infants.
N Engl J Med 2013; 369:611-620.


背景:
 超低出生体重児の気管支肺異形成症のリスクを減らすべく、臨床医は侵襲性の低い気道陽圧換気を早期に導入することで、新生児の気管内挿管を最小限にとどめようと努力している。

方法:
 出生体重1000g未満かつ在胎30週未満の乳児1009人を、生後28日間時点で最初に非侵襲的呼吸補助を行う場合に、2つの換気法である経鼻間欠的陽圧換気療法(IPPV)と経鼻持続気道陽圧療法(CPAP)のいずれかにランダムに割り付けた。プライマリエンドポイントは、修正週数36週以内での死亡または気管支肺異形成症を伴う生存とした。

結果:
経鼻IPPV群の乳児で満足なデータが収集できた497人のうち、死亡あるいは気管支肺異形成症を伴った生存が観察されたのは191人(38.4%)であったのに対して、経鼻CPAP群では490人中180人例(36.7%)であった(補正オッズ比1.09、95%信頼区間0.83~1.43、P=0.56)。
 エアリーク、壊死性腸炎の発生頻度、換気補助の実施期間、授乳量が十分になるまでの期間には、治療群間で有意差はなかった。

結論:
 超低出生体重児において、非侵襲的呼吸補助としての経鼻IPPVは、経鼻CPAPと比較して修正週数36週時点での気管支肺異形成症を伴わない生存率に有意差はなかった。


by otowelt | 2013-08-18 12:32 | 集中治療

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