TBNAの成功を予測する因子

e0156318_1533078.jpg 手技後に限って言えば、成功を予測する因子としては、個人的には「採取した検体が糸ミミズみたいに見えること」ではないかと思っています。まぁ、もはやその時点で既に「成功」なのかもしれませんが。

Bonifazi M, et al.
Transbronchial Needle Aspiration: A Systematic Review on Predictors of a Successful Aspirate
Respiration 2013;86:123-134


背景:
 経気管支針生検(TBNA)は縦隔リンパ節/腫瘍に対する安全かつ有用な検体採取法であるが、その診断精度は臨床選択的および処置的な影響を受ける。

目的:
 われわれは、様々な臨床現場におけるTBNAの成功を予測する因子を同定するためにシステマティックレビューをおこなった。

方法:
 われわれはMedline、Embaseを用いてTBNAの診断について記載した全試験を2012年2月まで抽出した。2人の著者が全てのタイトル/アブストラクト、全文を参照した。修正QUADAS によって試験の質を評価した。

結果:
 8000人以上の患者および23の潜在的予測因子を評価した53の試験が登録された。
 非選択的集団における主な予測因子および肺癌を疑う状況下での主な予測因子として、いずれもリンパ節腫脹(短径2cm以上)、気管支鏡下での肉眼的異常所見、気管分岐下リンパ節および右傍気管リンパ節の腫脹、経験のある気管支鏡術者による手技がTBNAの成功予測因子として挙げられた。サルコイドーシスを疑う状況下においては、stage Iおよび1つ以上の部位からのリンパ節生検がTBNAの成功予測因子であった。

結論:
 TBNAによる診断精度は、ある特定の臨床場面や気管支鏡手技的な特徴に依存するものである。これらの予測因子を知ることは、異なる臨床適応においてTBNAによる正しい診断を導く上で役立つかもしれない。


by otowelt | 2013-09-05 00:15 | 気管支鏡

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