Facebookは幸福感を減少させるかもしれない

e0156318_16443331.jpg すいません、一応論文を読んでみましたが読む気が無くなるくらい内容が難しすぎたので、分かる範囲の概要だけご紹介します。私もFacebookのアカウントは持っていますが、幸福感が減弱するほどFacebookを気にかけている人はそんなに多くないと思います。

Kross E, et al.
Facebook use predicts declines in subjective well-being in young adults.
PLoS One. 2013 Aug 14;8(8):e69841.


背景:
 世界では5億人以上の人が、Facebookを毎日使用している。しかし、Facebookの利用が主観的な幸福感(subjective well-being)に影響を与えるかどうか不明である。

方法:
 スマートフォン(多機能携帯電話)とFacebookのアカウントを持っている若年ボランティア82人を登録した。彼らに対して、2週間にわたってFacebookの使用が主観的幸福感に与える影響について5回/日のテキストメッセージを送信した。主観的幸福感は2種類の内容で評価した。すなわち、人々が日常生活のその瞬間をどのように考え、感じ、行動するか、およびその生活に満足しているかというものである。テキストメッセージには次の5つの質問が含まれていた。
 1.今あなたはどんな気分ですか?
 2.今あなたは不安はありますか?
 3.今あなたは孤独を感じていますか?
 4.前回の質問から今までの間に何回Facebookを使いましたか?
 5.前回の質問から今までの間に何回他人と直接交流しましたか?

インセンティブは20ドルで、抽選でiPAD2をプレゼントすることとした(なぜ抽選!?)。対象者の時点T2における情緒的な幸福(affective well-being)を、時点T1からT2の間のFacebookの使用で予測する階層回帰モデルを用いた。

結果:
 T2における幸福感は、T1からT2の間にfacebookを使用しているときに低くなった。Facebookの使用頻度が高まるほど、感情の低下が大きくなった。研究の開始前と終了後に人生満足度レベルについても質問したが、Facebookを多く使った人ほど、人生満足度の低下が大きかった。
 また、感情的に沈みがちなときにFacebookの頻度が高まるという結果は得られなかった。
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(文献より引用)

結論:
 Facebookは、表面的には貴重な情報を提供するだろう。しかしその使用は幸福を高めるわけではなく、むしろ幸福を減少させる可能性が示唆される。


by otowelt | 2013-08-26 16:48 | その他

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