家族歴のある成人発症の気管支喘息に対して受動喫煙は相乗的リスク

e0156318_12542450.jpg受動喫煙と成人発症の気管支喘息の関連を報告したものです。全文は読んでいません。

Taina K. Lajunen, et al.
The Synergistic Effect of Heredity and Exposure to Second-Hand Smoke on Adult-Onset Asthma
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine, Vol. 188, No. 7 (2013), pp. 776-782.


背景:
 受動喫煙に対する有害的効果に感受性のある集団を同定することができれば、予防的行動や介入に役立つかもしれない。

目的:
 成人発症の気管支喘息のリスクにおいて、気管支喘息の遺伝的因子が受動喫煙の効果にもたらす影響を検証すること。

方法:
 これは、南フィンランドでおこなわれた21歳から63歳までの成人発症気管支喘息患者とコントロール患者を調査した症例対照研究である。現喫煙および既往喫煙者を除外したのち、226人の症例と450人のコントロール患者を設定した。アウトカムは成人に新規発症した気管支喘息とした。

結果:
 親の気管支喘息の存在と直近の受動喫煙歴は、気管支喘息のリスクに対する相乗効果をもたらした(受動喫煙:補正オッズ比1.97、95%信頼区間1.12–3.45、親の気管支喘息の存在:補正オッズ比2.64、95%信頼区間1.65–4.24、両方を合わせた効果:補正オッズ比12.69、95%信頼区間3.44–46.91)。相対過剰リスクは9.08(95%信頼区間−0.22 to 43.18)だった。また、受動喫煙による用量依存的な相乗効果が観察された。

結論:
 受動喫煙は気管支喘息の家族歴に対して相乗的作用をもたらす可能性がある。家族歴のある成人発症の気管支喘息に対しては受動喫煙を避けることは極めて重要な予防策だろうと考えられる。


by otowelt | 2013-10-07 00:38 | 気管支喘息・COPD

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