一日歩数が多いほどCOPDの全身性炎症が減少

e0156318_12265965.jpg CRPとインターロイキン6は、本当にCOPDの活動性のサロゲートマーカーになりうるのでしょうか?
 ところで、私の外来にかかりつけのCOPD患者さん、市民運動会で活躍した翌日のCRPとCPKがかなり高値でした。

MARILYN L. MOY, et al.
Daily Step Count is Associated with Plasma CRP and IL-6 in a US Cohort with COPD
Chest. 2013. doi:10.1378/chest.13-1052


背景:
 身体活動性は重要なCOPDの臨床マーカーである。COPDはまた軽度の全身性炎症に特徴付けられている。しかしながら、COPDにおける身体活動性と全身性炎症の関連は不明である。

方法:
 171人の安定COPD患者において、我々は身体活動性の直接指標として一日の歩数を足首の装着するステップウォッチ活動モニター(Respir Med 2012;106:962-969.)を使用して測定した。運動耐容能が6分間歩行試験によって解析された。我々は血清CRPおよびインターロイキン6を測定した。一日歩数、6分間歩行距離とCRP、インターロイキン6の横断的関連性を線形回帰モデルによって検証した。

結果:
 登録患者の平均年齢は72 ± 8歳で、平均一秒量は1.5 ± 0.57 L (54 ± 20%予測値)だった。一日歩数の中央値は5,203歩[IQR 3,627-7,024]であり、CRP中央値は2.4 mg/L [IQR 1.2-5.0]、インターロイキン6中央値は2.9 pg/ml [IQR 2.0-5.1]だった。
 年齢、一秒量(%予測値)、喫煙量、心疾患、スタチン使用、急性増悪の既往、季節によって補正した場合、一日の歩数が1000増えるごとにCRP0.94 mg/L、インターロイキン6 0.96 pg/mlの減少と関連していた(P=0.020、P=0.044)。

結論:
 最も歩行するCOPD患者はCRPとインターロイキン6が低かった。これらの結果は、歩行によってCOPD患者における全身性炎症を減少させることができることを示唆する。


by otowelt | 2013-10-16 00:26 | 気管支喘息・COPD

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