喫煙習慣のある女性心房細動患者では脳卒中または死亡リスクが上昇

e0156318_2026261.jpg 心房細動に対する喫煙のリスクは思っていたよりも高いのかもしれませんね。

Albertsen IE, et al.
The impact of smoking on thromboembolism and mortality in patients with incident atrial fibrillation: insights from the Danish Diet, Cancer and Health study.
Chest. 2013 Oct 3. doi: 10.1378/chest.13-1740.


背景:
 喫煙と心房細動は世界的に主要な健康問題であある。この試験の目的は、喫煙が女性の心房細動患者において脳卒中や死亡のリスクを上昇させるかどうか調べたものである。この仮説を調べるため、大規模なデンマークのコホートを用いた。

方法:
 対象患者は、この大規模コホート研究に参加した50~64歳の57053人(男性27178人、女性29876人)である。このうち心房細動を発症したのは3161人(平均年齢66.9歳、男性2032人、女性1129人)であり、Cox比例ハザードモデルを用いて喫煙習慣による脳卒中または死亡を評価した(追跡期間中央値4.9年)。

結果:
 非喫煙者29.6%、既往喫煙者36.5%、現喫煙者33.9%だった。この喫煙習慣別に脳卒中または死亡のリスク人年を算出すると、非喫煙者は3.2/100人年、既往喫煙者は4.6/100人年、25g/日以下喫煙者は8.1/100人年、25g/日超喫煙者は11.5/100人年だった。ビタミンK拮抗薬投与による補正後ハザード比は、非喫煙者に対したばこ消費量25g/日超の喫煙者で最も高く、男性2.73(95%信頼区間2.02~3.70)、女性3.13(95%信頼区間1.72~6.37)であった。ビタミンK拮抗薬、うっ血性心不全、高血圧、糖尿病、脳卒中・一過性脳虚血発作の既往、心血管、年齢による補正ハザード比は、非喫煙者に対してたばこ消費量25g/日超の喫煙者で最も高かった。

結論:
 脳卒中に対する一般的な交絡因子で補正した場合、女性の心房細動患者における脳卒中または死亡のリスク上昇が大きかった。


by otowelt | 2013-10-18 00:08 | 呼吸器その他

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