インターネット研修によって抗菌薬処方を減少させることができる

e0156318_10153163.jpg 詳しい「methods」が知りたかったのですが、全文が読めないのでよくわからないです。

Paul Little, et al.
Effects of internet-based training on antibiotic prescribing rates for acute respiratory-tract infections: a multinational, cluster, randomised, factorial, controlled trial
The Lancet, Volume 382, Issue 9899, Pages 1175 - 1182, 5 October 2013


背景:
 プライマリケアにおける、大量の抗菌薬処方は抗菌薬耐性を招く原因になりうる。医師と患者の教育によって処方レベルを下げることができるかもしれない。複数のヘルスケアシステムにおいてインターネットによる処方訓練法(研修)の効果を検証する。

方法:
 2010年10月から12月までの間のベースライン監査の後、ヨーロッパ6ヶ国のプライマリケア・プラクティスを、通常ケアの研修、CRP検査研修、コミュニケーションスキルを高める研修、CRPとコミュニケーションスキルの両方の研修、にそれぞれクラスターランダム化した。2011年2月から5月までの間、患者が登録された。

結果:
 ベースラインの監査は259のプラクティスで行われ、6771人のベースライン患者が登録された。うち、3742人(55.3%)が下気道感染症、1416人(20.9%)が上気道感染症であり、5355人(79.1%)に抗菌薬が処方されていた。
 ランダム化ののち、246のプラクティスが組み込まれ、4264人の新規患者が登録された。抗菌薬処方率は非CRP研修群と比較するとCRPを用いた研修では低かった(33% vs. 48%、補正リスク比0.54、95%信頼区間0.42~0.69)。またコミュニケーションスキルの研修を受けた場合、受けなかった場合と比較しても、同等の結果が得られた(36% vs. 45%、補正リスク比0.69、95%信頼区間0.54~0.87)。CRPとコミュニケーションスキルを組み合わせた研修は、最も処方率が低下した(CRP:0.53、95%信頼区間0.36~0.74、p<0.0001、コミュニケーションスキル:0.68、95%信頼区間0.50~0.89、p=0.003、両方:0.38、95%信頼区間0.25~0.55、p<0.0001)。

結論:
 インターネットによる研修によって気道感染に対する抗菌薬の処方を減らすことができる。


by otowelt | 2013-10-19 09:30 | 感染症全般

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