牽引性気管支拡張症、蜂巣肺のひろがり、DLCO減少は膠原病関連線維性肺疾患の死亡リスク

e0156318_10245565.jpg論文が予想以上に長かったので、あまり読んでませんが。

Simon L F Walsh, et al.
Connective tissue disease related fibrotic lung disease: high resolution computed tomographic and pulmonary function indices as prognostic determinants
Thorax doi:10.1136/thoraxjnl-2013-203843


目的:
 膠原病に関連した線維性肺疾患(CTD-FLD)の患者の死亡率を上昇させるHRCTのパターンと呼吸機能検査指数を同定すること。

方法:
 CTD-FLD患者でHRCTを撮影された168人(103人が女性、平均年齢55.9歳)が、2人の観察者によってHRCTパターンおよび牽引性気管支拡張症を評価された。UIP、fNSIP、分類不能の放射線学的な診断に割り当てられた。Cox回帰分析を用いて、死亡率の関連性が検証された。蜂巣肺および牽引性気管支拡張症スコアは二元的スコア(あり/なし)に変換されて調べられた。病理検体のある51人の患者のサブグループ解析が行われ、放射線学的な診断との整合性を観察した。

結果:
 牽引性気管支拡張症の重症度(ハザード比1.10, p=0.001, 95%信頼区間1.04 to 1.17)、蜂巣肺のひろがり(ハザード比1.08, p=0.021, 95%信頼区間1.03 to 1.13)、DLCOの減少(ハザード比0.97, p=0.013, 95%信頼区間0.95 to 0.99)は死亡リスク上昇と関連していた。観察者間一致および予後強度は、二元的な牽引性気管支拡張症スコアの方が蜂巣肺スコアよりも高かった(重み付きκ (κw)=0.69, ハザード比4.00, p=0.001, 95%信頼区間1.19 to 13.38 vs. κw=0.50, ハザード比2.87, p=0.022, 95%信頼区間1.53 to 5.43)。
  放射線学的病理学的に一致がみられたUIPよりも不一致例の方が予後が良好であった。しかしながら、fNSIPよりは予後不良であった。
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(文献より引用)

結論:
 牽引性気管支拡張症の重症度、蜂巣肺のひろがり、DLCOはCTD-FLDの死亡リスクと強く関連がみられた。牽引性気管支拡張症の観察者間一致率は蜂巣肺よりも高かった。病理学的にUIPと証明されたCTD-FLDにおいて、放射線学的診断は生存的な影響を与える。


by otowelt | 2013-10-22 00:44 | びまん性肺疾患

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