低体温療法は肺炎と敗血症のリスク

e0156318_21165324.jpg 近年おこなわれる頻度が多くなった低体温療法についてです。

Geurts, Marjolein, et al.
Therapeutic Hypothermia and the Risk of Infection: A Systematic Review and Meta-Analysis
Critical Care Medicine, 7 October 2013,doi: 10.1097/CCM.0b013e3182a276e8


目的:
 観察研究によれば、低体温療法の合併症として感染症はよくみられるものである。われわれは、低体温療法における感染症のデータを有するランダム化比較試験のシステマティックレビューおよびメタアナリシスをおこなった。

方法:
 PubMed, Embase, Cochraneにおいて2012年10月までの研究を検索した。そのうち、治療群における感染症の頻度を報告した低体温療法のランダム化比較試験を登録した。

結果:
 23の試験、2820人の患者が同定された。1398人(49.8%)が低体温療法群に割り付けられた。他の31のランダム化比較試験、4004人の患者データは感染症の詳細なデータが不足しており、この研究には用いられなかった。ランダム化の手法および感染症の定義の情報が不足していたこともあって、組み込まれたランダム化比較試験の間のバイアスリスクは大きかった。出版バイアスは観察されなかった。
 低体温療法を受けた患者において、全ての感染症のリスクは増加しなかったが(リスク比1.21、95%信頼区間0.95-1.54)、肺炎および敗血症のリスクは増加した(肺炎:リスク比1.44、95%信頼区間1.10~1.90、敗血症:リスク比1.80、95%信頼区間1.04~3.10)。
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(文献より引用)

結論:
 幾ばくかのバイアスはあるものの、利用できるエビデンスによれば低体温療法と肺炎および敗血症の間には強い関連がみられた。一方で全体の感染症のリスク上昇は観察されなかった。


by otowelt | 2013-11-08 00:41 | 集中治療

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