大豆イソフラボンによって放射線治療の副作用が軽減

e0156318_1714946.jpg 放射線治療を受ける患者さんに大豆イソフラボンを摂取してもらうと面白いかもしれませんね。

Hillman, Gilda G, et al.
Radioprotection of Lung Tissue by Soy Isoflavones
Journal of Thoracic Oncology:November 2013 - Volume 8 - Issue 11 - p 1356-1364


背景:
 放射線による肺炎と線維化は肺癌における放射線治療の妨げとなる。臨床前肺癌モデルにおいて、大豆イソフラボンは腫瘍結節影に対して放射線ダメージを増強し、正常肺に対しては同時に保護的な作用があると報告されている。我々は、大豆イソフラボンの肺組織に対する放射線保護的な役割について検証した。

方法:
 放射線治療3日前~4ヶ月後までの間、Balb/cマウスが経口大豆イソフラボン治療を受けた。放射線治療は左肺に12Gy照射された。放射線治療後、マウスは毒性と呼吸数を2,3,4ヶ月後にモニターされた。反応性を評価するために肺組織を病理学的に観察した。

結果:
 放射線治療は正常毛包に対してダメージを与え、左胸郭領域に脱毛を惹起した。大豆イソフラボンによって放射線による皮膚障害と脱毛は保護できた。
 肺への放射線治療によって4ヶ月後にわたってマウスの呼吸数が増加した。これは放射線の晩期障害によるものと考えられる。しかしながら、これも大豆イソフラボンによって緩和することができた。
e0156318_1752340.jpg
(文献より引用)

 組織学的な評価では、放射線によって炎症細胞浸潤が肺胞や細気管支領域にみられ、進行性の線維化がみられた。これらの有害事象も大豆イソフラボンによって緩和された。

結論:
 大豆イソフラボンは、放射線による皮膚障害、脱毛、呼吸数増加、肺炎、線維化に対して保護的に作用することが明らかとなった。


by otowelt | 2013-11-14 00:10 | 肺癌・その他腫瘍

<< 結核治療の既往がある患者に対す... 鎖骨下静脈の中心静脈カテーテル... >>