メタアナリシス:コントロール不良気管支喘息に対するチオトロピウム追加は呼吸機能を改善

e0156318_21391120.jpg 興味深い観点のメタアナリシスです。

Tian JW, et al.
Tiotropium versus placebo for inadequately controlled asthma: a meta-analysis.
Respir Care. 2013 Oct 29.


目的:
 このメタアナリシスは、不適切にコントロールされた気管支喘息に対して通常の治療レジメンにチオトロピウムを加えることの効果と安全性を評価したものである。

方法:
 PubMed、Medline、CENTRALデータベース、Clinicaltrials.govから、不適切にコントロールされた気管支喘息に対して4週間以上のチオトロピウムあるいはプラセボを投与したランダム化二重盲検試験を抽出した。

結果:
 6試験が適格基準を満たした。チオトロピウムを加えることは、プラセボと比較して有意に呼吸機能検査結果を改善させた。具体的には、朝および夜のピークフロー(加重平均差20.59 L/min, 95%信頼区間15.36~25.81 L/min, P<.001、加重平均差24.95 L/min, 95%信頼区間19.22~30.69 L/min, P<.001)、トラフおよびピーク一秒量(加重平均差0.13 L, 95%信頼区間0.09~0.18 L, P<.001、加重平均差0.10 L, 95%信頼区間0.06~0.14 L, P<.001)、一秒量AUC0-3h(加重平均差0.13 L, 95% 信頼区間 0.08~0.18 L, P<.001), トラフおよびピーク努力性肺活量(加重平均差0.1 L, 95%信頼区間0.05~0.15 L, P<.001、加重平均差0.08 L, 95%信頼区間0.04~0.13 L, P<.001), 努力性肺活量AUC0-3h(加重平均差0.11 L, 95%信頼区間 0.06~0.15 L, P<.001)である。ACQ-7の平均変化はチオトロピウム群で低かったが、臨床的に有意ではなかった。また、AQLQスコア(p = 0.09)、夜の中途覚醒(p = 0.99)、レスキュー使用(p = 0.06)には差はみられなかった。チオトロピウム群で有意な副作用の増加は観察されなかった(オッズ比0.80、95%信頼区間0.62~1.03、p = 0.08)。

結論:
 不適切にコントロールされた気管支喘息患者において、通常の治療レジメンにチオトロピウムを加えることは副作用を増加させずに有意に呼吸機能を改善させる。


by otowelt | 2013-11-12 00:07 | 気管支喘息・COPD

<< 鎖骨下静脈の中心静脈カテーテル... 特発性肺線維症患者におけるデヒ... >>