結核治療の既往がある患者に対するTNF阻害薬は安全か

e0156318_13284474.jpg 結核既往の半数が腸結核である点、結核の治療が導入については“irrespective of the confirmation of TB diagnosis”である点がかなり気になります。IGRA陽性率が低いですね・・・。

Kyung-Wook Jo, et al.
Incidence of tuberculosis among anti-tumor necrosis factor users in patients with a previous history of tuberculosis
Respiratory Medicine Volume 107, Issue 11, November 2013, Pages 1797–1802


背景:
 結核治療の既往がある患者におけるTNF阻害薬について調べること。

方法:
 結核治療の既往がある患者で、2004年12月から2012年9月までの間TNF阻害薬を投与された101人を登録した。南韓国の牙山医療センターで実施された。

結果:
 101人の平均年齢は40.4±16.0歳で、51人(50.5%)が男性だった。基礎疾患は、Crohn病が55人(54.5%)、関節リウマチが27人(26.7%)、強直性脊椎炎が13人(12.9%)だった。胸部レントゲン写真では、33人(32.7%)に結核既往が確認できた。ツベルクリン反応およびインターフェロンγ遊離アッセイはそれぞれ21.8%、44.6%で陽性だった。過去の不適切な結核治療や最近の濃厚接触のために潜在性結核感染として治療されたのは11人(10.9%)だった。TNF阻害薬を開始して中央値で31.5ヶ月フォローアップされた。
 TNF阻害薬を開始してから6年、潜在性結核感染に対して治療を受けていなかった1人の患者が結核を発症した。これは10万人年あたり336の頻度であった。

結論:
 結核の既往を有する免疫修飾性疾患の患者において、TNF阻害薬による治療はその結核発症頻度に鑑みて忍容性がある。


by otowelt | 2013-11-15 00:01 | 抗酸菌感染症

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