線維性サルコイドーシスの患者における悪化イベント

e0156318_11333269.jpg サルコイドーシスの患者さんで間質性陰影を有する人は少なくありません。

Robert P. Baughman, et al.
Frequency of acute worsening events in fibrotic pulmonary sarcoidosis patients
Respiratory Medicine, in press.


背景:
 線維性サルコイドーシスのある患者は、さまざまな理由で呼吸器症状の悪化をきたす。われわれは、期間制限的な抗菌薬の使用あるいは呼吸器症状の改善のための4週間以内のステロイド増量といった急性の悪化イベントを調べた。

方法:
 線維性サルコイドーシス患者における急性の悪化イベントの頻度を調べた。われわれのクリニックにおいて4ヶ月の間に740人のサルコイドーシス患者が来院した。そのうち、129人(17%)が線維性サルコイドーシスを有していた。われわれは、年齢、人種、性別、胸部CT結果、呼吸機能検査(努力性肺活量、一秒量、一秒率)のデータを得た。

結果:
 レトロスペクティブな評価で、線維性サルコイドーシス患者は過去1年間に中央値で3回の悪化イベントを経験していることがわかった。胸部CTで気管支拡張所見があったのは129人中63人(49%)であった。
 気管支拡張症のある線維性サルコイドーシス患者は、気管支拡張症のない患者と比較して悪化イベントの頻度が高かった(3 vs. 2, p = 0.0001)。TNF阻害薬の投与を受けていた16人の患者は、投与されていない患者と比較して急性の悪化イベントが多かった(p = 0.0297)。
 人種、性別、喫煙歴、呼吸機能検査による差はみられなかった。

結論:
 線維性サルコイドーシス患者における急性の悪化イベントはよくみられる。また、気管支拡張症のある患者やTNF阻害薬投与中の患者ではその頻度はより高かった。


by otowelt | 2013-11-21 00:44 | サルコイドーシス

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