2013年感染症専門医試験について

e0156318_17162994.jpg 2013年9月8日に受験した日本感染症学会の感染症専門医試験について記載します。不合格だと恥ずかしいので、その時は書かないつもりでした(笑)。いかんせん3ヶ月ほど前の試験なので、覚えている範囲で書いてみます。

 2013年の感染症専門医試験は62人が受験しました。試験時間は90分で、問題は60問でした。すべて医師国家試験のマルチプルチョイスと同じタイプの出題形式でした。

 インターネット上に感染症専門医試験に関する情報があまりにも少なく、また私は呼吸器内科医であったため感染症科医からの情報も乏しい状態でした。そのため、受験した後にあまり手ごたえがありませんでした。問題は持ち帰ることができませんでしたので、記憶している範囲で記載したいと思います。私のように専門外で情報が少ない人にとって、こんな些細な情報でも参考になれば幸いです。


・AIDS
 AIDSの指標疾患について出題されました。指標疾患でないものはどれか、という問題で「帯状疱疹」を選ばせる問題がありました。

・ワクチン
 ワクチンの接種の間隔や時期について問う問題が出ました。ワクチンは接種時期だけでなく間隔についてもしっかり暗記しないとダメですね。主要なワクチンの接種時期を暗記して臨みましたが、どのワクチンの後にどのくらい経過したらどのワクチンが打てるか、という問われ方をされたのでパニックになってしまいました。

・血液内科
 血液培養の画像を見せて、カンジダを選ばせる問題がありました。アスペルギルスとの形態の違いが分かれば大丈夫だと思います。また、発熱性好中球減少症の対応を問う問題が出ました(「セフェピムを使うこと」や「ただちに治療すること」が分かっていれば大丈夫でした)

・呼吸器内科
 結核の発病率がおよそ10%であること、Mycobacterium bovisはいわゆるNTMではないこと(結核菌群[M. tuberculosis complex]です)、一次結核の定義を問う問題が出ました。呼吸器の領域は基本的にすべて抗酸菌についての問題だったので、結核を普段診療している人にとっては簡単でした。

・小児科
 小児の急性腹症で、腹部CTから糞石を同定し虫垂炎を診断させる問題がありました。また、急性虫垂炎と鑑別が必要なエルシニアを選ばせる問題もありました。クループの問題もありましたが、完全専門外だったので全く分かりませんでした。

・産婦人科
 膣トリコモナスの特徴を問う問題が出ました。

・泌尿器科
 男性の尿道炎の原因にならない菌はどれかという問題で、オウム病の原因であるクラミドフィラ・シッタシを選びました。

・旅行医学
 輸入感染症ではないのはどれかという問題で、トリコスポロンを選びました。
 
・寄生虫
 広節裂頭条虫の虫卵の写真をみせて、プラジカンテルを選ばせる問題が出ました。受験中は広節裂頭条虫だと確信はなかったのですが、なんとなくプラジカンテルでいいだろうと思って選びました。後で確認したら広節裂頭条虫でした。

・時事問題
 H7N9インフルエンザ、SFTS、風疹、MERSについて出るのではないかと思っていましたが、まったく出ませんでした。

 解いた後の手ごたえとしては、自己採点で60%は確実、適当に答えたところが合っていればあわよくば80点くらい・・・という印象でした。周りの感染症科医の方々はもっと簡単に感じたようですが。

 試験勉強は、学会から販売されている分厚い辞書みたいな解説編と問題集を参考にしました。問題集は2周解いて、その都度該当する部分を解説編で確認するようにしました。解説編は1200ページくらいあるのですが、とりあえず流し読みで全部目を通しました。あまりにも分厚いので、試験会場に持って行く意味は無いと思います。どのくらい重いかといいますと、落としたら床のフローリングが凹むくらい重いです。


by otowelt | 2013-12-19 10:42 | 感染症全般

<< LAMに対してドキシサイクリンは無効 デジタル時計を使う場合、ドイツ... >>