フルチカゾン/ビランテロール(レルベア®)の吸入はフルチカゾン単独よりも重度の喘息発作リスクを軽減

e0156318_13113353.jpg 気管支喘息の世界ではかなり注目を集めているレルベアの話題です。ビランテロールと日本語で書いてますが、海外の研究会の動画などを視聴しているとヴァイランテロォと呼んでいる医師が多いですね。
 日本の呼吸器内科医の間では、フルティフォームやレルベアの情報があまり出回っていないような気がします。
 過去にも何回か当ブログで紹介しています。

気管支喘息に対するフルチカゾン/ビランテロールはアドエア®と同等の有効性
新しい吸入合剤:フルティフォーム®、レルベア®

Eric D Bateman, et al.
Once-daily fluticasone furoate (FF)/vilanterol reduces risk of severe exacerbations in asthma versus FF alone
Thorax doi:10.1136/thoraxjnl-2013-203600


背景:
 吸入ステロイド薬(ICS)と長時間作用型β2刺激薬(LABA)の組み合わせは、ICSの単独使用でも喘息症状を呈する患者に推奨されている。しかしながら、LABAを気管支喘息の患者に加えることのリスクとベネフィットのバランスについては議論の余地がある。

目的:
 新規LABAであるビランテロールを1日1回のICSであるフルチカゾンフランカルボン酸に加えることの効果、およびコントロール不良の気管支喘息の患者における重症喘息発作のリスクを評価すること。

方法:
 12歳以上で1年以内に1回以上の発作の既往がある2019人の気管支喘息患者が、ランダムに1日1回のフルチカゾンフランカルボン酸/ビランテロール100/25μg(レルベア)吸入あるいはフルチカゾンフランカルボン酸100μg単剤吸入のいずれかに割り付けられた。プライマリエンドポイントは最初の重度の発作までの期間とし、セカンダリエンドポイントは患者1人あたりの1年の重度の発作の頻度、夜間のトラフ一秒量のベースラインからの変化とした。

結果:
 単剤と比較すると、合剤は最初の重度の発作までの期間を延長した(ハザード比0.795, 95%信頼区間0.642~0.985)。また、1年あたりの重度の発作を減らした(減少率25%, 95%信頼区間5%~40%)。
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(文献より引用)

 また合剤は、12週目、36週目、52週目、試験終了時のいずれにおいてもトラフ一秒量を有意に改善した(p<0.001)。副作用については両群とも忍容性が高かった。

結論:
 1日1回のフルチカゾンフランカルボン酸/ビランテロールの吸入は、フルチカゾンフランカルボン酸単独と比較して、重度の喘息発作リスクを減少し呼吸機能を改善させた。また忍容性や安全性プロファイルは概して良好であった。


by otowelt | 2013-12-06 00:48 | 気管支喘息・COPD

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