ヘルペスウイルス・サイミリが特発性肺線維症の発症に関与か

海外のツイッターで知りました。欧米のびまん性肺疾患を診療している医師の間で話題のようです。ヘルペスウイルス・サイミリはIPFのモデルマウスで有名だったような記憶が・・・。

Virginia A Folcik, et al.
Idiopathic pulmonary fibrosis is strongly associated with productive infection by herpesvirus saimiri
Modern Pathology advance online publication 15 November 2013; doi: 10.1038/modpathol.2013.198


概要:
 2施設の特発性肺線維症(IPF)患者21人から肺検体を抽出した。IPFの診断はATS/ERSの基準にのっとった。平均年齢は60.6歳で、男性が14人、女性が7人だった。研究当初、13人を分子病理学的解析によってスクリーニングしたところ、γ-ヘルペスウイルス、単純ヘルペスウイルスI / II、EBウイルス、サイトメガロウイルス、カポジ肉腫ヘルペスウイルスは陰性だったが、ヘルペスウイルス・サイミリDNAが陽性だった。21人に拡大して検査したところ全例が陽性だったが、年齢をマッチさせたコントロール患者21人では全例陰性だった。リアルタイムPCRで、IPFにおけるサイクリンD RNAが、ヒトではなくヘルペスウイルス・サイミリであることが示された。IPF検体から、ヘルペスウイルス・サイミリ遺伝子に対応するゲノムDNAポリメラーゼをクローニングしたところ、既知のウイルス配列と完全に一致した。
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(文献より引用)



by otowelt | 2013-11-29 00:16 | びまん性肺疾患

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