衣類に付着したイソジンの色を消すには

e0156318_21122584.jpg イソジンが服につくとなかなかとれません。昔病棟にあったイソジンを買ったばかりの白衣にぶちまけてしまい、半泣きになったことがあります。アルコール綿でも水で洗ってもとれない!と水道でジャバジャバやっていると、どこからともなくやってきた優しいベテラン看護師さんが魔法の薬を白衣にかけてくれました。

 なんとその魔法の薬は、イソジンの色を見事に消し去ったのです。

 とまあ、おとぎ話調になってしまいましたが、医療従事者であればご存知の人も多いはず。実は、イソジンのあの色はハイポアルコール(チオ硫酸ナトリウム水和物)液で脱色することができます。布の素材によっては完全に脱色!とまではいかないこともありますが、ハイポアルコールくらいしか選択肢がないのが現状です。漂白剤でも取れることはありますね。

 そもそもヨウ素を水に溶かすためには、ヨウ化カリウムなどの溶解補助剤を加える必要があります。イソジンには赤褐色の三ヨウ化物イオンが含まれており、褐色の色がついています。

 理系の人であれば必ず勉強したことがあると思いますが、ヨウ素とチオ硫酸ナトリウムという2つのキーワードで思い出すことがあるはずです。酸化還元滴定のヨウ素滴定で出てきましたね。ハイポアルコールは以下の化学反応により遊離ヨウ素を還元してヨウ素イオンにします。

Na2S2O3 + 4I2 + 5H2O → 2Na+ + 2H2SO4 + 6H+ + 8I-

 ちなみに医療従事者でない場合、ハイポアルコールは熱帯魚を打っている店やペットショップで手に入れることができるそうです。


by otowelt | 2013-12-14 00:33 | レクチャー

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