HUNT試験:メタボリックシンドロームは成人の気管支喘息の発症リスクを上昇

e0156318_21473489.jpg 先日、肥満の気管支喘息患者さんの減量の有効性について紹介しました。

肥満を有する気管支喘息には減量が有効

Ben Michael Brumpton, et al.
Metabolic syndrome and incidence of asthma in adults: the HUNT study
ERJ December 1, 2013 vol. 42 no. 6 1495-1502


背景:
 肥満は成人における気管支喘息のリスクファクターであり、肥満はメタボリックシンドロームの主要な項目である。この研究はメタボリックシンドロームとその項目が成人の気管支喘息の発症に及ぼす影響を調べたものである。

方法:
 われわれは1995年から2008年の間、プロスペクティブコホート試験を気管支喘息のない参加者23191人で実施した。参加者はベースラインのメタボリックシンドロームが分類された。気管支喘息の発症は、平均11年のフォローアップ中における自己申告とした。

結果:
 メタボリックシンドロームは、気管支喘息の発症のリスクファクターであった(補正オッズ比1.57、95%信頼区間1.31~1.87)。この関連はより厳格な気管支喘息の定義を用いた感度解析でも同様であった(補正オッズ比1.42, 95%信頼区間1.13~1.79)。メタボリックシンドロームの項目のうち、他の項目で補正をおこなった後では2項目が気管支喘息の発症に関連していた。すなわち、ウエスト周囲径(補正オッズ比1.62, 95%信頼区間1.36–1.94)、高血糖あるいは糖尿病(補正オッズ比1.43, 95%信頼区間1.01–2.04)。

結論:
 メタボリックシンドロームおよびウエスト周囲径・高血糖あるいは糖尿病は成人の気管支喘息の発症リスクの上昇と関連している。


by otowelt | 2013-12-11 00:13 | 気管支喘息・COPD

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