若年喫煙者は呼吸機能検査に影響はないものの、すでに鼻~下気道に機能的変化、炎症性変化をきたしている

e0156318_10474770.jpg 若年者が喫煙をおこなうことのデメリットを強調した論文です。将来後悔しないためにも、「カッコイイから」という理由で始めるタバコは絶対にやめてほしいですね(もちろんどのような理由であっても、医療における喫煙は悪とされますが)。

Marina Lazzari Nicola, et al.
Young “healthy” smokers have functional and inflammatory changes in the nasal and the lower airways
Chest. 2013. doi:10.1378/chest.13-1355


背景:
 喫煙はCOPDの最も主要な原因である。COPDの患者は鼻疾患をしばしば合併するが、無症候性若年喫煙者の上気道の生理学的変化あるいは炎症性変化について論じた報告はほとんどない。
 われわれは、若年喫煙者における鼻および下気道の生理学的変化および炎症性変化を調べ、喫煙歴と関連するかどうか検証した。

方法:
 本試験に18~35歳の72人(32人が健康非喫煙者、40人が若年喫煙者)が参加した。われわれは、鼻の粘膜線毛クリアランス(MCC)、鼻粘膜表面接触角、細胞数、鼻汁のミエロペルオキシダーゼおよびサイトカイン濃度、呼気凝縮液:exhaled breath condensate (EBC)のpH、呼吸機能検査を調べた。

結果:
 非喫煙者と比較すると、喫煙者はMCCがすみやかで鼻汁中の細胞数が増えていた(マクロファージ、杯細胞など)。また鼻汁のミエロペルオキシダーゼが上昇し、EBCのpHは減少していた。そして、喫煙歴とEBCのpHには有意な逆相関が観察された。
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(文献より引用)

 呼吸機能検査や鼻粘膜表面検査には影響を及ぼさなかった。

結論:
 若年男性喫煙者は、喫煙歴に相関した鼻・下気道の機能的変化および炎症性変化がある。しかしながら、これらの若年喫煙者において、喫煙歴は呼吸機能の減弱には影響していなかった。おそらくこれは、呼吸機能検査が早期の気道病変を検出できるわけではないためと考えられる。


by otowelt | 2014-01-28 00:25 | 気管支喘息・COPD

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