血清尿酸値はCOPD急性増悪の際に有用なバイオマーカー

e0156318_10525050.jpg COPD急性増悪で入院した患者さんにルーチンで尿酸値を測定してみてもよいのかもしれませんね。

Konstantinos Bartziokas, et al.
Serum uric acid as a predictor of mortality and future exacerbations of COPD
ERJ January 1, 2014 vol. 43 no. 1 43-53


背景:
 血清尿酸値は呼吸器疾患において増加し、特に低酸素と全身性炎症の存在下で上昇しやすいと言われている。われわれは、COPD患者の死亡や将来の急性増悪を予測するバイオマーカーとして血清尿酸値を評価した。

方法:
 COPD急性増悪で入院した314人の適格基準を満たした連続患者を登録した。患者は1ヶ月ごとに1年まで死亡率が評価された。

結果:
 より重度の気流制限がある患者や頻回に急性増悪を経験する患者では血清尿酸値が高かった。多変量Cox回帰分析において、血清尿酸値高値(6.9mg/dL以上)は30日死亡率を予測する独立因子であった(ハザード比1.317, 95%信頼区間 1.011–1.736; p=0.044)。しかし1年死亡率までは予測しなかった。
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(文献より引用)

 尿酸高値の患者は入院期間がより長く、入院30日までにより非侵襲性換気やICU入室を要した。加えて、尿酸高値である場合、1年の間にCOPD急性増悪のリスクや入院の頻度を増加させることがわかった。

結論:
 血清尿酸値はCOPD急性増悪の30日死亡率、1年フォローアップにおける再増悪のリスク、入院を有意に予測するバイオマーカーであることがわかった。この低コストのマーカーは集学的マネジメントによる恩恵を受けることができるハイリスクCOPD患者を同定するために有用かもしれない。


by otowelt | 2014-01-10 00:37 | 気管支喘息・COPD

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