重症ステロイド依存性喘息患者は精神科的問題をかかえやすい
2014年 01月 20日
ステロイドが離脱できないから精神科的問題をかかえやすいのか、精神科的問題があるからステロイド離脱ができないのか、現場では悩ましいことが多々あります。
Marijke Amelink, et al.
Anxiety, depression and personality traits in severe, prednisone-dependent asthma
Respiratory Medicine, in press.
背景:
不安と抑うつは気管支喘息の患者でよくみられ、またそれらは発作や受診頻度にも関与している。精神学的介入は気管支喘息コントロールを改善するかもしれない。われわれは、重症プレドニゾン依存性喘息患者が、プレドニゾン非依存性喘息や軽症~中等症の気管支喘息患者と比較してこれらの精神科的問題を合併しやすいかどうか調べた。
方法:
オランダの多施設共同研究である。
67人の成人の重症プレドニゾン依存性喘息患者と47人の重症プレドニゾン非依存性喘息患者、73人の軽症~中等症の気管支喘息患者が、Hospital Anxiety and Depression scale:HADS、NEO-FFI 人格検査を受けた。加えて、気管支喘息の罹病期間、BMI、一秒量が調べられた。
結果:
臨床的に有意な抑うつ症状の頻度(9% vs. 0 vs. 0%; p=0.009)、不安症状(19% vs. 6.4 vs 5.5%; p=0.01)は重症プレドニゾン依存性喘息患者で高かった。ロジスティック回帰分析によれば、プレドニゾン依存性喘息患者は、重症プレドニゾン非依存性喘息患者あるいは軽症~中等症気管支喘息患者と比べて抑うつ症状をそれぞれ3.4倍 (95%信頼区間1.0-10.8 p = 0.04)、3.5倍(95%信頼区間1.3-9.6 p = 0.01)、不安症状をそれぞれ1.6倍(95%信頼区間0.7-3.7, p = 0.2)、2.5倍(95%信頼区間01.1-5.5, p = 0.02)有していた。人格検査については3群に差はみられなかった。
結論:
重症プレドニゾン依存性喘息患者は、重症プレドニゾン非依存性喘息患者や軽症~中等症気管支喘息患者と比較して精神科的問題をかかえやすい。
Marijke Amelink, et al.
Anxiety, depression and personality traits in severe, prednisone-dependent asthma
Respiratory Medicine, in press.
背景:
不安と抑うつは気管支喘息の患者でよくみられ、またそれらは発作や受診頻度にも関与している。精神学的介入は気管支喘息コントロールを改善するかもしれない。われわれは、重症プレドニゾン依存性喘息患者が、プレドニゾン非依存性喘息や軽症~中等症の気管支喘息患者と比較してこれらの精神科的問題を合併しやすいかどうか調べた。
方法:
オランダの多施設共同研究である。
67人の成人の重症プレドニゾン依存性喘息患者と47人の重症プレドニゾン非依存性喘息患者、73人の軽症~中等症の気管支喘息患者が、Hospital Anxiety and Depression scale:HADS、NEO-FFI 人格検査を受けた。加えて、気管支喘息の罹病期間、BMI、一秒量が調べられた。
結果:
臨床的に有意な抑うつ症状の頻度(9% vs. 0 vs. 0%; p=0.009)、不安症状(19% vs. 6.4 vs 5.5%; p=0.01)は重症プレドニゾン依存性喘息患者で高かった。ロジスティック回帰分析によれば、プレドニゾン依存性喘息患者は、重症プレドニゾン非依存性喘息患者あるいは軽症~中等症気管支喘息患者と比べて抑うつ症状をそれぞれ3.4倍 (95%信頼区間1.0-10.8 p = 0.04)、3.5倍(95%信頼区間1.3-9.6 p = 0.01)、不安症状をそれぞれ1.6倍(95%信頼区間0.7-3.7, p = 0.2)、2.5倍(95%信頼区間01.1-5.5, p = 0.02)有していた。人格検査については3群に差はみられなかった。
結論:
重症プレドニゾン依存性喘息患者は、重症プレドニゾン非依存性喘息患者や軽症~中等症気管支喘息患者と比較して精神科的問題をかかえやすい。
by otowelt
| 2014-01-20 00:02
| 気管支喘息・COPD