非嚢胞性線維症の気管支拡張症はCOPD合併、高齢、罹患肺葉数が多いほど死亡リスクが高い

e0156318_214481.jpg 嚢胞性線維症は日本では多くないので、非嚢胞性線維症の気管支拡張症の研究はまだ多くないのが現状です。

P.C. Goeminne, et al.
Mortality in non-cystic fibrosis bronchiectasis: a prospective cohort analysis
Respiratory Medicine, in press.


背景:
 非嚢胞性線維症の気管支拡張症(NCFB)の死亡率や罹患率に関するデータは少ない。われわれの目的は、2006年6月以降に新規にNFCBと診断された患者のリスク因子と死亡率をコホート内で評価することである。

方法:
 ベルギーのルーヴェン大学病院において2006年6月から2012年10月までの間にNCFBと新規に診断された245人の患者を解析に組み込んだ。死亡は2013年11月までフォローアップされた。全患者は胸部HRCTを受けて気管支拡張部位が同定され、慢性湿性咳嗽の症状があった。死亡に寄与すると思われる因子について、単変量および多変量Cox比例ハザード回帰分析を用いてハザード比および95%信頼区間を算出した。

結果:
 フォローアップ期間中央値5.18年におけるNCFB患者の死亡率は20.4%だった。COPDを合併したNCFB患者の死亡率はこの期間において55%だった。
 単変量解析では年齢、性別、喫煙歴、緑膿菌ステータス、呼吸機能検査、胸部画像上の拡がり、喀痰検査で検出された細菌数、基礎疾患によって高い死亡リスクを呈することがわかった。多変慮迂回咳をおこなうと、年齢が高い場合(ハザード比1.045;p=0.004)、侵されている肺葉の数が多い場合(ハザード比1.53;p=0.009)、COPDを合併している患者(ハザード比2.12;p=0.038)において死亡リスクは上昇した。死亡の29人(58%)は呼吸器に関連したものであった。

結論:
 NCFBの患者でCOPDを合併している場合、死亡リスクが多い。また年齢が高い場合、侵されている肺葉が多い場合でも死亡リスクが高かった。


by otowelt | 2014-02-04 00:03 | 呼吸器その他

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