アミオダロンによる肺傷害は生存した患者においても遷延する

e0156318_1740161.jpg 呼吸器内科医としてはアミオダロンによる肺傷害はかなり難渋することが多いように感じます。ブレオマイシンも然りです。

J. Mankikian, et al.
Initial characteristics and outcome of hospitalized patients with amiodarone pulmonary toxicity
Respiratory Medicine, in press.


背景:
 アミオダロン誘発性肺傷害(Amiodarone-induced pulmonary toxicity :APT)は、重篤な副作用であり致命的になりうる。この研究の目的は死亡率に関連する因子を同定し、APTのアウトカムとその後を記すことである。

方法:
 46人のAPTの患者が登録され、90日目の生存によって2群に分け、臨床所見、機能的評価、細菌学的評価、放射線学的所見を比較した。

結果:
 APTの死亡率は90日時点において37%であった。死亡率は、発症症状の進行速度とHRCT alveolar scoreに相関していた。アンジオテンシン系拮抗薬による治療は生存群においてより多く処方されていた(p=0.042, ハザード比0.34、95%信頼区間0.12-0.96)。生存した患者において、初期6か月の間徐々にHRCT fibrosis scoreが悪化しているにもかかわらず、呼吸困難感、肺活量、HRCT alveolar scoreは有意に改善した。試験期間終了時、すべての生存患者は機能的および放射線学的後遺症を有していた。

結論:
 APTの重症度は、肺傷害の進行速度とその拡がりに相関している。初期エピソードの後、生存した患者は徐々に回復するが遷延性の後遺症を残した。


by otowelt | 2014-03-18 00:25 | びまん性肺疾患

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