EGFR遺伝子変異陽性肺腺癌は脳転移を有する頻度が多い

e0156318_12181493.jpg EGFR遺伝子変異が陽性の肺腺癌については、確かに脳転移が多いイメージはあります。

Shin DY, et al.
EGFR Mutation and Brain Metastasis in Pulmonary Adenocarcinomas.
J Thorac Oncol. 2014 Feb;9(2):195-9.


背景:
 この研究は、EGFR遺伝子変異と肺腺癌による脳転移の関係を調べるために行ったものである。

方法:
 われわれは、EGFR遺伝子変異検査と頭部MRIを診断時に施行した314人の肺腺癌の患者の臨床的データを調べた。また、脳転移の出現のリスクを外科切除例のサブグループにおいて解析を追加した。

結果:
 その結果、314人中138人(43.9%)がEGFR遺伝子変異を有していた。EGFR遺伝子変異を有する頻度は、脳転移のある患者において有意に高かった(脳転移患者64.7% vs. 非脳転移患者39.8% vs. 頭蓋外転移患者40.2%、p = 0.005)。EGFR遺伝子変異と脳転移の間には強い相関性が見られた(補正オッズ比3.83、p=0.001)。脳以外の部位への転移ではこれらに相関性はみられなかった(p=0.07)。
 133人の外科切除例をサブグループ解析すると、N因子で補正した後においてEGFR遺伝子変異は脳転移のリスク因子であった(ハザード比4.49、P=0.026)。
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(文献より引用)

結論:
 この研究では、EGFR遺伝子変異は診断時の脳転移および外科的切除後の脳転移と関連があった。脳転移は、EGFR遺伝子変異陽性腫瘍の明らかな臨床的特徴であろう。


by otowelt | 2014-03-06 00:05 | 肺癌・その他腫瘍

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