COPDに対するグリコピロニウム/インダカテロール(ウルティブロ®)は吸入抗コリン薬単独治療よりも有効

e0156318_2244060.jpg COPDに対するウルティブロのシステマティックレビューです。「ウルティブロ=シーブリ+オンブレス」です。ブリーズヘラーで吸入する吸入薬は「ブロ」「ブリ」「ブレ」と名が付きます。

Gustavo J. Rodrigo, et al.
EFFICACY AND SAFETY OF A FIXED-DOSE COMBINATION OF INDACATEROL AND GLYCOPYRRONIUM (QVA149) FOR THE TREATMENT OF COPD: A SYSTEMATIC REVIEW
Chest. 2014. doi:10.1378/chest.13-2807


背景:
 COPDガイドラインでは、もし単剤治療で効果がなかった場合、吸入長時間作用型β2刺激薬および長時間作用型抗コリン薬が推奨されている。このシステマティックレビューでは、単剤治療(グリコピロニウム、インダカテロール)と比較したQVA149の固定用量吸入、および中等症以上のCOPDに対するチオトロピウムの治療の効果と安全性を検証する。

方法:
 ランダム化プラセボ対照比較試験あるいはクロスオーバー試験(3~64週)のシステマティックレビューをおこなった。プライマリアウトカムは、トラフ1秒量、重度の有害事象、重篤な心血管イベントとした。

結果:
 5つの研究(4842人)が登録された。チオトロピムと比較して、QVA149は有意にトラフ1秒量を増加させ(70mL、p<0.0001)、またレスキュー薬剤使用を減少させた(-0.63吸入/日, p<0.0001)。またQVA149はTDI(Transition Dyspnea Index)における臨床的に意義のある最小変化量(MCID)の尤度を19%増加させた(Number needed to treat for benefit [NNTB]= 11)。SGRQスコアでは16%増加(NNTB = 11)。
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(文献より引用)

 同様にQVA149はグリコピロニウムと比較して有意にトラフ1秒量を改善(70 mL, p<0.0001)、レスキュー薬剤使用も減少させた(-0.59吸入/日, p< 0.0001)。また、SGRQにおけるMCIDを達成した患者も有意に増加した(NNTB = 12)。
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(文献より引用)

 インダカテロールとの比較解析は実施できず。

結論:
 中等症以上のCOPD患者に対する1日1回の吸入QVA149はグリコピロニウムやチオトロピウムと比較して高い効果を持つ。


by otowelt | 2014-03-20 00:16 | 気管支喘息・COPD

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