超早産児に対するHFOVは従来換気法と比較して将来の呼吸機能アウトカムを改善

e0156318_833325.jpg HFOVのその後の追跡調査の報告です。

Sanja Zivanovic, et al.
Late Outcomes of a Randomized Trial of High-Frequency Oscillation in Neonates
N Engl J Med 2014; 370:1121-1130March 20, 2014


背景:
 これまでの新生児における観察研究の結果から、高頻度振動換気法(HFOV)は従来換気法と比べて末梢気道機能が良好であることが示唆されている。これを確認するためのランダム化試験のデータが求められている。

方法:
 29週未満で出生し、出生直後HFOVと従来換気法を比較した多施設共同ランダム化試験に319人を登録した(いずれも思春期に達した患者)。試験そのものは新生児797人を対象とし、このうち592人が生存退院した。参加者が11~14 歳になった時点でアンケートを依頼し、呼吸機能と呼吸器の健康状態、健康関連 QOL、機能状態についてHFOVにランダムに割り付けられた場合のデータと従来換気法のデータを比べた。プライマリアウトカムは、呼気肺活量の75%における努力呼気流量(FEF75)とした。

結果:
 その結果、HFOV群は末梢気道機能の検査においてより良好な結果が得られた(FEF75のzスコア:HFOV -0.97 vs 従来換気法 -1.19、補正後の差0.23 [95%信頼区間 0.02~0.45])。また、1秒量、努力肺活量、最大呼気流量、拡散能、インパルスオシロメトリーなど複数の呼吸機能検査でも、HFOVを有効とする有意な差が観察された。学業面(教科)では、HFOV群は従来換気群と比べて8科目中3科目で教師から高い成績評価を受けていたものの、機能的転帰に関しては有意な差はなかった。

結論:
 超早産児を対象としたランダム化試験のHFOV治療群では、従来換気法よりも11~14歳での呼吸機能が有意に良好であった。また、機能的転帰が不良であることを示すエビデンスは観察されなかった。


by otowelt | 2014-04-03 00:22 | 集中治療

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