医学論文を最も簡単に検索する方法は?

e0156318_22583112.jpg●はじめに
 「論文を検索して・・・」という言葉を出すだけでアレルギー反応を呈する研修医が結構います。これは論文の検索法をしっかり教わっていないからではなく、効率よく論文を検索できない煩わしさが主たる原因ではないかと考えています。


●ググってみよう
 「PubMed?うーん、無理です、難しいです」とPubMedという言葉を出すだけでもNGなんていう研修医も少なくありません。そういう論文検索嫌いのドクターにとって、実はGoogleなどの検索エンジンは非常に有用なツールに変化します。Google scholarという専門エンジンもありますが、もっと敷居を下げて一般的なGoogleで検索してみましょう。


●「キーワード+et al」
 たとえば、最近発表された肺癌の論文で抄読会に使えそうなものはないか探してみましょう。ここで重要なポイントは、①キーワードをクォーテーションマーク「”」「”」などでひとくくりにすること、②「et al」をキーワードに入れること、の2点です。
 ①について。クォーテーションマークでキーワードをくくることで効率的な検索ができます。これはGoogleのみならずすべての検索エンジンに共通のテクニックなので覚えておきましょう。たとえば、red blood cellsと検索すると、「red」、「blood」、「cells」が別々に検索されてしまうため、赤血球のみを効率よく検索できないというデメリットがあります。実は、"red blood cells"とクォーテーションマークでくくることでその範囲に入っている単語すべてをひとくくりにして分けずに検索することが可能なのです。
 ②について。"et al"と検索ワードに追加して入れることで科学論文のみを効率的にひっかけることができます。
 最後に、ウェブサイトの更新情報の時間を指定しましょう。ホットな論文を調べたければ、たとえば詳細検索で1週間以内と指定すればいいのです。

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 非小細胞肺癌に関するここ1週間以内にホットな論文を調べてみると、セリチニブのNEJMの論文が一番に出てきました。ふむふむ、実際の情報とたいして乖離はありません。


●おわりに
 PubMedもGoogle scholarも簡単に検索するために開発されたツールなのですが、初心者にとっては敷居の高い専門的ツールにうつることがあります。しかし、使い慣れた検索エンジンであっても、上記のような小さな作業だけで簡単に医学論文は検索できるのです。どうでしょう、医学論文の検索の閾値が少し下がりませんか?


by otowelt | 2014-04-12 00:32 | その他

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