喫煙は結核再発のリスク

e0156318_1302985.jpg 単純明快ですが、とても重要な報告だと思います。

Yen Y-F, et al.
Smoking increases risk of recurrence after successful anti-tuberculosis treatment: a population-based study
The International Journal of Tuberculosis and Lung Disease, Volume 18, Number 4, 1 April 2014 , pp. 492-498(7)


目的:
 台湾の台北における結核治療が成功した成人患者において、喫煙は結核の再発を増加させるか、およびどのような因子が再発に関与しているか調べること。

方法:
 本研究では18歳以上の成人結核患者を登録した。結核の再発は臨床的あるいは微生物学的に治療再開が必要となった症例と定義した。Cox比例ハザードモデルによって結核再発の補正ハザード比が算出された。

結果:
 抗結核薬による治療が成功した後、5567人の成人患者の再発を追跡した。平均年齢は58.5歳で、62.9%が男性だった。全体のうち84人(1.5%)がフォローアップ中に再発した。結核再発の頻度は1000人年あたり4.9症例であった。
 交絡因子を補正したCox比例ハザード回帰によれば、1日10本超のタバコを吸っている患者の結核再発のリスクは、非喫煙者・既往喫煙者の2倍であった。その他リスク上昇に関連した独立因子としては、ホームレス(補正ハザード比3.75, 95%信頼区間1.17–12.07)、合併症の存在(補正ハザード比2.66, 95%信頼区間1.22–5.79)、喀痰の抗酸菌塗抹が陽性(補正ハザード比2.27, 95%信頼区間1.47–3.49)が観察された。
e0156318_1256936.jpg
(文献より引用)

結論:
 1日10本超のタバコを吸う患者では結核の再発が有意に多い。再発を減らすために、われわれは結核コントロールプログラムやWHOのStop TB戦略に禁煙を達成する効果的方法を含めるべきであると考える。


by otowelt | 2014-04-18 00:43 | 抗酸菌感染症

<< 気管支拡張症・MAC患者におい... 重症進行性非IPF間質性肺疾患... >>