COLUMBUS試験:アジスロマイシン維持療法はCOPD急性増悪の頻度を減少させる

e0156318_2153461.jpg COLUMBUSとは、人名のコロンブスなのか、オハイオ州のコロンバスのことなのか、どちらでしょう。あまり人名を冠した臨床試験はないですかね。
 さて、アジスロマイシンはCOPD急性増悪の頻度を確かに減らすようです。果たしてメリットだけなのかどうか、まだまだ議論の余地はありそうです。

Sevim Uzun, et al.
Azithromycin maintenance treatment in patients with frequent exacerbations of chronic obstructive pulmonary disease (COLUMBUS): a randomised, double-blind, placebo-controlled trial
The Lancet Respiratory Medicine, Early Online Publication, 16 April 2014, doi:10.1016/S2213-2600(14)70019-0


背景:
 マクロライド耐性は増加しているゆゆしき問題であり、COPD患者においていつマクロライドの維持療法を適用すべきか議論の余地がる。われわれは、過去1年に3回以上のCOPD急性増悪に対して治療を受けたことのある患者が、アジスロマイシン維持療法を通常ケアに加えることで急性増悪の頻度を減らすことができるかどうか検証した。

方法: 
 われわれはオランダにおいて2010年5月19日から2013年6月18日までの間、ランダム化二重盲検プラセボ対照単施設研究をおこなった。患者は18歳以上のCOPD患者で過去1年で3回以上の急性増悪を起こした者とし、コンピューター上の置換ブロック法によりランダム化を行い、500mgのアジスロマイシンあるいはプラセボを週3回12ヶ月投与するよう計画した。患者および研究者はいずれの群に属しているのかマスクされた。プライマリエンドポイントは治療導入年度のCOPD急性増悪の頻度とした。

結果:
 われわれは92人の患者のうち、47人をアジスロマイシン群、45人をプラセボ群に割り付けた。このうち、41人(87%)、36人(80%)が試験を完遂した。アジスロマイシン群で合計84の急性増悪エピソードが観察され、プラセボ群ではこれが129であった。1人あたりの年間の非補正急性増悪率は、アジスロマイシン群で1.94(95%信頼区間 1.50—2.52)、プラセボ群で3.22 (95%信頼区間2.62—3.97)だった。補正後ではプラセボと比較してアジスロマイシンは急性増悪の頻度を有意に減少させた(0.58, 95%信頼区間0.42—0.79; p=0.001)。アジスロマイシン群の3人(6%)、プラセボ群の5人(11%)の患者に重篤な有害事象が観察された。フォローアップ中、もっともよくみられた有害事象は下痢であった(アジスロマイシン群:9人[19%] vs. プラセボ群:1人[2%]; p=0.015)。

結論:
 アジスロマイシンによる維持療法はプラセボと比較してCOPD急性増悪の頻度を減少させる。通常ケアによって急性増悪を繰り返すフェノタイプの患者には、この治療を考慮すべきであろう。


by otowelt | 2014-04-28 00:29 | 気管支喘息・COPD

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