ATS2014:気管支喘息発作に対する2日間のデキサメタゾンは5日間のプレドニゾンに匹敵

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 気管支喘息発作に対するステロイドはメチルプレドニゾロンが一般的とは思いますが、外来ベースの場合プレドニゾロン(プレドニゾン)の方がエビデンスが多いです。コハク酸アレルギー回避のために全例リンデロンという医師もよく見かけます。

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A. Aboeed, et al.
Dexamethasone Versus Prednisone In The Treatment Of Acute Asthma In Adults: Can An Easier Regimen Provide The Same Results?
[Publication Number: A1360]


背景:
 この研究は、気管支喘息発作により救急部を受診し治療を受けた患者を調べたものである。ステロイド全身投与としてデキサメタゾンを投与された患者とプレドニゾンを投与された患者を比較検討した。

方法:
 気管支喘息によって救急部を受診した患者をプロスペティブに調査した。患者はランダムに2つのうち1つの治療アームに割り付けられた。いずれの治療群も同様の通常ケアを受けるものとしたが、ステロイドに関してはプレドニゾン40mgあるいはデキサメタゾン16mgの2群を設定した。
 プレドニゾン群の患者は合計5日間の治療をおこない、デキサメタゾンは合計2日間の治療とした。患者はその後5日目、10日目、30日目にフォローアップ外来を受診した。

結果:
 58人の患者が登録された。5日目の救急部の再受診率はデキサメタゾン群の方が高かったが、10日目、30日目はデキサメタゾン群の方が低かった(19% vs 33.3%; 95%信頼区間0.64 to 3.32; p=0.46)。症状の軽快についてはプレドニゾン群の方が高かったが、統計学的に有意ではなかった。また治療による合併症についても両群とも同等であった。

結論:
 われわれの研究によれば、気管支喘息発作に対する2日間のデキサメタゾン治療は5日間のプレドニゾン治療と同等の効果があると考えられる。再発率や症状改善についても両群とも同等であった。


by otowelt | 2014-05-19 04:48 | 気管支喘息・COPD

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