ATS2014:急速進行性間質性肺炎に対するPMX-DHPの有効性

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レトロスペクティブデザインですが参考に。

A38
S. Izumi, et al.
Potential Benefits Of Early Direct Hemoperfusion With Polymyxin B-Immobilized Fiber Columns For Patients With Rapidly Progressive Interstitial Pneumonia
[Publication Number: A1436]


背景:
 間質性肺炎の急性増悪を含む急速進行性の間質性肺炎:Rapidly progressive interstitial pneumonia (RPIP)は、予後不良であるとされている。PMX-DHPは敗血症に対してエンドトキシンを吸着する治療法として考案されたが、近年の研究によりARDS患者の酸素化を改善することが示唆されている。われわれは、RPIP患者におけるPMX-DHPの効果を調べた。

方法:
 25人の連続したRPIP患者でPMX-DHPを用いて治療されたものをレトロスペクティブに登録した(2007年7月から2013年8月まで)。30日以上生存した患者16人と30日以内の生存期間であった9人を比較した。

結果:
 25人のRPIP患者のうち、14人が特発性間質性肺炎であり、6人が膠原病関連間質性肺疾患、4人が薬剤性肺障害、1人が放射線肺炎であった。全患者はステロイドパルス療法を含めた免疫抑制剤PMX-DHPによって治療された。PMX-DHP治療を受けた患者の30日生存率は64%で、60日生存率は44%だった。また、PMX-DHP治療後のP/F比は生存者と非生存者のいずれの群においても有意に改善した(p=0.031)。PMX-DHPの灌流時間は、生存者と非生存者の両群に差はなかった(20.8 ± 15.6時間 vs. 23.3 ± 18.4時間, p = 0.64)。RPIP発症からPMX-DHPの開始までの時間は、生存者の方が有意に短かった(4.25 ± 3.61時間 vs. 7.05 ± 6.54時間 p < 0.01)。

結論:
 RPIPにおいてPMX-DHPは酸素化を改善させる可能性がある。生存率の観点からも早期の導入を考慮すべきである。


by otowelt | 2014-05-19 05:36 | びまん性肺疾患

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