ATS2014:重症喘息に対する経口ステロイドの弊害

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 イギリス呼吸器学会のレジストリーを使用した、かなり大規模な報告です。STEP4の気管支喘息の場合、経口ステロイドを使わざるを得ない患者さんがいらっしゃいますが、呼吸器内科医としてはできれば使用したくないものです。

J. Sweeney, et al.
Regular Oral Corticosteroid Use Increases The Risk Of Steroid Related Morbidity In Refractory Asthma Compared To Frequent Rescue Courses - Data From The British Thoracic Society (BTS) Difficult Asthma Registry
[Publication Page: A2426]


背景:
 毎日の経口ステロイドは難治性喘息に対して効果的であるが、副作用が懸念されることは言うまでもない。喘息に限らず副作用派遣絵されるが、難治性再発性喘息の患者におけるデータは不足している。われわれはBTS難治性喘息レジストリーにおいて、重症喘息の患者において毎日のステロイド使用とレスキュー使用を副作用の観点で比較した。

結果:
 771人の重症喘息患者(平均年齢50±15歳、65%が女性、90%が白人)を登録した。このうち443人が高用量吸入ステロイド薬(ブデソニド相当量中央値2000μg[1600-2000μg])と経口ステロイド薬の内服(プレドニゾロン相当量中央値15mg[10-20mg])、レスキューのステロイド使用をおこなっていた。328人は高用量ステロイド(ブデソニド相当量中央値2000μg[1000-2000μg])を使用していたが経口ステロイドを定期には使用しておらず、レスキューとしてプレドニゾロンを使用していた。
 糖尿病、高血圧、肥満、高コレステロール血症、気分障害などのステロイド関連合併症については前者の方が多かった。
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(Abstractより引用)

結論:
 重症喘息患者において、維持療法として経口ステロイドを用いている患者はレスキュー使用の場合と比較して有意にステロイド合併症が多かった。


by otowelt | 2014-05-20 00:15 | 気管支喘息・COPD

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