ATS2014:IGNITE統合解析・・・ウルティブロ®はプラセボ、チオトロピウムと比較して呼吸機能を改善

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 COPDの治療未介入の患者さんに対して、いきなりウルティブロ®を使用することには現時点では私は賛成できません。

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J.A. Wedzicha, et al.
Once-Daily QVA149 Improves Lung Function And Health Status In COPD Treatment Naïve Patients: A Pooled Analysis Of ARISE, ENLIGHTEN, SHINE And SPARK Studies
[Publication Number: A3760]


背景:
 現在のGOLDが推奨する中等症以上(B-D)のCOPDの治療には、1つ以上の長時間作用型気管支拡張薬が含まれている。われわれは、ウルティブロ®(QVA149)(グリコピロニウム臭化物/インダカテロールマレイン酸塩)の呼吸機能や健康ステータスにおける効果をプラセボおよびチオトロピウムと比較した。

方法:
 患者はこれまでに治療を受けたことがないCOPD患者とした。データはCOPDにおけるランダム化比較試験のうち、ARISE試験、ENLIGHTEN試験、SHINE試験、SPARK試験から抽出した。これらIGNITE臨床試験プログラムの4試験のデータを統合解析した。
 効果は投与前1秒量(投与15分前、45分前の1秒量の平均)、投与後1秒量(同投与30分後、1時間後の平均)とした。健康ステータス(SGRQスコア)はARISE試験、SHINE試験、SPARK試験から抽出した。

結果:
 886の治療未介入患者がQVA149(276人)、インダカテロール(103人)、グリコピロニウム(221人)、チオトロピウム(197人)、プラセボ(89人)に割り付けられた。これらの患者において、3ヶ月および6ヶ月時点においてQVA149はプラセボやチオトロピウムと比較して投与前1秒量を有意に改善した(p<0.001)。また、QVA149は投与後1秒量をも改善させ、これはday1から6ヶ月時点まで継続した(p<0.001)。
 QVA149 (n=225)はSGRQスコアについてもプラセボ(n=62)およびチオトロピウム(n=197)より改善した。
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(Abstractより引用)

結論:
 COPD治療未介入の患者において、QVA149はプラセボやチオトロピウムと比較して臨床的にも統計学的にも呼吸機能を改善させた。また、QVA149は健康ステータス(SGRQスコア)も改善させた。


by otowelt | 2014-05-20 12:05 | 気管支喘息・COPD

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