メタアナリシス:閉塞性睡眠時無呼吸に対するCPAP治療は肺動脈圧を軽減

e0156318_23181522.jpg OSAそのものが肺動脈圧を上昇させるというよりも、肥満が相乗的に作用しているものと考えられます。

XUEFENG SUN, et al.
Continuous positive airway pressure is associated with a decrease in pulmonary artery pressure in patients with obstructive sleep apnoea: A meta-analysis
Respirology, Early View, Article first published online: 9 MAY 2014


背景:
 肺高血圧は閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)に合併すると考えられている。CPAP治療はOSAにおける肺高血圧の軽減を可能にするかもしれないが、エビデンスは限られておりその結果もまちまちである。

方法:
 このメタアナリシスでは、CPAP治療がOSA患者の肺高血圧を軽減することができるかどうか調べた。2013年5月までの文献についてMEDLINE, EMBASE, コクランライブラリを検索した。2人のレビュアーが論文を閲覧し、データを抽出した。CPAP治療前後のOSA患者の肺動脈圧を比較した研究を統合する上で、ランダム効果モデルを用いた。

結果:
 6つの研究、181人の患者が本メタアナリシスに組み込まれた。AHIはおおむね40以上のOSA患者であり、BMIは1つの研究では報告されていなかったものの肥満患者が多数を占めた。
 解析の結果、CPAP治療は統計学的に有意にOSA患者における肺動脈圧を改善させた(標準化平均差−1.34, 95%信頼区間−2.33 to −0.34, P = 0.009)。
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 ただし、3試験についてはCPAP治療自体の1日あたりの継続時間が報告されていなかった。また、サンプルサイズが大きかったChaouatらの研究では除外基準がなく、呼吸器・循環器疾患の除外ができていないものと考えられた。ほとんどの研究では右心カテーテルではなく心臓超音波検査による推定肺動脈圧が測定されていた。

結論:
 このメタアナリシスにはいくつかのlimitationがあるが、CPAP治療はOSA患者の肺動脈圧の減少と関連していた。


by otowelt | 2014-06-04 00:42 | 呼吸器その他

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