吸入薬を使用している患者の多くが手技不良?

e0156318_16151388.jpg 個人的には、吸入デバイスの吸入がうまくできているか外来で3ヶ月に1回程度確認しています。経験上、外来でpMDIを処方された患者さんで「息止め」ができていない人が多いです。
 院外薬局では吸入指導を初回おこなっていると思うのですが、長期処方になると患者さん自身も「大丈夫、吸入できています」と自信を持つようになるため、外来主治医以外に吸入手技不良を拾い上げることが難しくなります。

Piyush Arora, et al.
Evaluating the Technique of Using Inhalation Device in COPD and Bronchial Asthma Patients
Respiratory Medicine, Article in Press


背景:
 気管支喘息のマネジメントにおいて、吸入デバイスの手技不良と誤った吸入法は、薬物到達を減少させ疾患コントロールを不良にする。吸入法の欠点を克服するキーポイントは、正しい使用法やデバイス形態について患者に慣れてもらうことである。このスタディの目的は、COPDおよび気管支喘息の患者において吸入デバイスの使用法を評価・解析することである。

方法:
 様々な吸入デバイスを用いている合計300人の気管支喘息あるいはCOPD患者を登録した観察研究である。

結果:
 登録患者300人のうち、247人(82.3%)が少なくとも吸入手技に1回の誤りがみられた。最も誤りが多かったのはMDIを用いた患者であり(94.3%)、続いてDPI(82.3%)、スペーサー付きMDI(78%)、ネブライザー(70%)であった(p=0.005)。
 読み書きのできない患者は実に95.2%の誤りがみられたが、学校卒業者や専門家は33.3%の誤りにとどまった(p <0.001)。吸入手技を自己訓練をした患者は100%誤りがみられ、医師から指導を受けた患者は56.3%の誤りにとどまった。

結論:
 ほとんどの患者に吸入デバイスの手技不良がある。適切な教育をおこなうことで疾患の症状コントロールを改善できるものと考えられる。


by otowelt | 2014-07-08 00:54 | 気管支喘息・COPD

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