特発性器質化肺炎におけるナチュラルキラー細胞の関与

e0156318_12234358.jpg COPとナチュラルキラー細胞の関連を報告した論文です。

Despina Papakosta, et al.
Bronchoalveolar lavage fluid and blood natural killer and natural killer T-like cells in cryptogenic organizing pneumonia
Respirology, 29 MAY 2014, DOI: 10.1111/resp.12305


背景および目的:
 ナチュラルキラー(NK)細胞は間質性肺疾患の進展に関与しているとされている。このスタディの目的は、NK細胞およびNK-T様細胞について2つの間質性肺疾患(過敏性肺炎[HP]、特発性器質化肺炎[COP])を特発性肺線維症(IPF)およびコントロール群と比較することである。

方法:
 気管支肺胞洗浄液(BALF)および末梢血中のリンパ球サブセットを83人の患者(COP:26人、HP:19人、IPF:38人)および10人のコントロール群において前向きにフローサイトメトリーを用いて測定した。

結果:
 コントロール群と比較してすべての間質性肺疾患患者において、NKおよびNK-T様細胞はBALFの方が末梢血よりも低かった。COP患者は統計学的に有意にBALF中のNKおよびNK-T様細胞がコントロール患者よりも高かった。(それぞれP = 0.044、P = 0.05)。またIPFでも統計学的に有意な増加がみられた(それぞれP = 0.049、P = 0.045)。BALFのNK-T様細胞は末梢血NK-T様細胞数とCOPにおいてのみ相関がみられた(r = 0.627, P = 0.002)。加えて、COP患者ではBALF中のNK-T様細胞と末梢血CD8陽性T細胞数にも相関がみられた(r = 0.562, P = 0.006)。これらの相関はHP、IPF、コントロール群では観察されなかった。

結論:
 われわれの研究は、COPの病態生理においてNK-T様細胞の関与を記した初めての研究である。


by otowelt | 2014-06-23 00:58 | びまん性肺疾患

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