アジスロマイシンの予防内服は抗菌薬やステロイド治療を要するCOPD急性増悪を抑制する

e0156318_1033747.jpg アジスロマイシンを予防内服として使うべきなのかどうかというコンセンサスはまだ得られていません。私は外来患者さんにアジスロマイシンを長期処方したことはありませんが、そろそろこういったプラクティスをされる医師が出てくるかもしれません。

MeiLan K Han, et al.
Predictors of COPD Exacerbation Reduction in Response to Daily Azithromycin Therapy
Am J Respir Crit Care Med. DOI:10.1164/rccm.201402-0207OC


背景:
 毎日アジスロマイシンを内服することでCOPD急性増悪を減らすことができるが、長期使用による副作用については不明である。わrわれは、どういった患者がもっとも急性増悪を減らす効果があり、どのサブグループ患者がアジスロマイシン250mg/日による恩恵を受けるのか調べた。

方法:
 過去1年における、不可逆的な気流制限がありステロイドと酸素の投与を要する救急受診あるいは入院のCOPD急性増悪患者を登録した。年齢、性別、喫煙歴、%1秒量、COPDに対する他の薬剤使用、酸素投与によって補正し、Cox比例ハザードモデルを用いてアジスロマイシンによる治療効果を推定した。

結果:
 アジスロマイシンは、抗菌薬およびステロイド治療を要するCOPD急性増悪患者にもっとも効果的に作用した(n=1,113; 累積発生率解析p=0.0002; 再発イベント解析p=0.002)。
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(文献より引用)

 アジスロマイシンによる治療反応は、性別(p=0.75), 慢性気管支炎の存在(p=0.19), 吸入薬の併用(p=0.29)、酸素使用(p=0.23)ごとには差がみられなかった。高齢およびGOLD病期が軽度である場合、治療反応性は良好であった(それぞれp=0.02、0.04)。また、アジスロマイシンは現喫煙者において急性増悪を減らさなかった[ハザード比0.99(95%信頼区間0.71, 1.38; p=0.95)]。

結論:
 アジスロマイシンは抗菌薬やステロイド治療を要するCOPD急性増悪の予防に最も効果的である。さまざまな交絡因子によって補正しても、その効果には差はみられなかった。高齢患者やGOLD病期が軽度である患者ではこの恩恵は大きかったが、現喫煙者に対しては治療効果は乏しいと考えられる。


by otowelt | 2014-06-18 00:49 | 気管支喘息・COPD

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