結核の家庭内接触者におけるツベルクリン反応とIGRAの不一致

e0156318_2237214.jpg ちょっと不一致が甚だしいのが気になりますが、IGRAはかなり遅れて陽性化する可能性があることは既知の知見でもあります。

結核曝露後のQFT陽転は、現行ガイドラインの6~10週後再検では取りこぼすおそれがある

Rodrigo Ribeiro-Rodrigues, et al.
Discordance of Tuberculin Skin Test and Interferon Gamma Release Assay in Recently Exposed Household Contacts of Pulmonary TB Cases in Brazil
PLOS ONE, DOI: 10.1371/journal.pone.0096564


背景および方法:
 クオンティフェロンGold In-tubeのようなインターフェロンγ遊離アッセイ(IGRAs)は、結核菌特異抗原に反応したT細胞から遊離されたインターフェロンγを測定したものである。ツベルクリン反応と異なり、IGRAは特異度が高く、BCGワクチン接種者と結核感染を鑑別することができる。このスタディでは、ツベルクリン反応とIGRAの不一致を評価し、肺結核の家庭内接触者における新規の結核感染症を診断する有効性を調べた。

結果:
 ブラジルにおいて行われたこのスタディで、合計357人の家庭内接触者が同定された。ツベルクリン反応は登録2週間以内に実施され、陰性であれば8~12週間後に再検した。これにより、家庭内接触者はツベルクリン反応陽性者、持続的ツベルクリン反応陰性者、ツベルクリン反応陽転者の3群に分けられた。陽転者は新規の結核感染を示唆する。IGRAは登録から8~12週間後に実施された。
 その結果、ツベルクリン反応陽性者ではIGRA陽性が82%、ツベルクリン反応陽転者ではIGRA陽性が48%、ツベルクリン反応陰性者ではIGRA陽性が12%だった。
 いずれのカテゴリーにおいても、家庭内接触者ではツベルクリン反応とIGRAの不一致が多く観察された。
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(文献より引用)


by otowelt | 2014-06-24 00:20 | 抗酸菌感染症

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