急性/亜急性型、高齢、努力性肺活量低値はPM/DM/CADMによる間質性肺疾患の予後不良因子

e0156318_22554541.jpg 呼吸器内科の実臨床に役立つ、貴重な報告だと思います。

Fujisawa T, et al.
Prognostic Factors for Myositis-Associated Interstitial Lung Disease
PLOS ONE, DOI: 10.1371/journal.pone.0098824


背景:
 間質性肺疾患は多発筋炎(PM)、皮膚筋炎(DM)、clinically amyopathic dermatomyositis (CADM)においてよく観察されるが、これらに関連する間質性肺疾患の予後に影響を与える因子についてはほとんどわかっていない。このスタディの目的は、PM/DM/CADMによる間質性肺疾患の予後因子を解析することである。

方法:
 PM/DM/CADMによる間質性肺疾患と診断された114人の連続患者(39人:男性、75人:女性、年齢中央値:56歳)の臨床的特徴と生存期間をレトロスペクティブに解析した。

結果:
 内訳は、PMが30人、DMが41人、CADMが43人であった。間質性肺疾患の臨床表現型は、59人(51.8%)が急性/亜急性で、55人(48.2%)が慢性の経過であった。主要な呼吸器症状は呼吸困難感、咳嗽、発熱だった。胸部HRCTでは、スリガラス影、牽引性気管支拡張、コンソリデーションが高い頻度で観察された。ほとんどの患者はステロイドやステロイドと免疫抑制剤の併用で治療を受けていた。全死因死亡率は27.2%だった。
 単変量Cox比例ハザードモデルにおいて、急性/亜急性型の患者では、%努力性肺活量、年齢、気管支肺胞洗浄液中の好中球の割合(%)、CADMの診断、は有意に予後不良と関連していた。多変量Cox比例ハザード解析では、%努力性肺活量、年齢、CADMの診断が死亡を予測する有意な因子であった。
 急性/亜急性の間質性肺疾患は、慢性型よりも生存期間が短かった(p<0.001)。CADMによる間質性肺疾患は、PMによる間質性肺疾患よりも生存率が低かった(p = 0.034)。
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(文献より引用)

結論:
 急性/亜急性型、高齢、努力性肺活量低値、CADMの診断はPM/DM/CADMによる間質性肺疾患の不良なアウトカムを予測する。


by otowelt | 2014-06-25 00:41 | びまん性肺疾患

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