何となく研修医に伝えたいこと その1:夕方に指示を出すべからず

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 私は研修医の頃、「看護師さんの勤務体系を理解して指示を出しなさい」と口を酸っぱくして教えられました。なぜ他職種の勤務体系まで理解しなければならないのだろう?と訝しげに思っていた時期もありましたが、医師3年目頃から一人で指示を出すようになり、その重要性を痛切に感じます。

 「じゃあ、この指示よろしくお願いします。」

 と言いながら、夕方17時に翌日の採血と点滴の指示を出した研修医がいたとしましょう。その指示が緊急性を要するものでもなく、夕方でなく昼間に簡単にオーダーが出せる内容だった場合、リーダーをしている看護師さんにとっては苛立ちの種以外の何でもありません。外来が多忙で指示が出せなかった、他の病棟で緊急入院の患者さんの対応をしていた、など色々理由があると思いますが、そんな医師側の都合なんて看護師さんは知る由もありません。ただ言えることは、夕方17時に緊急性のない指示を出すという行為はケンカを売っていることと大差ないということです。せめて、リーダーさんの顔色くらい窺った方がよいでしょう(リーダーさんへの思いやり・配慮という意味で)。

 たとえば、夕方になって「患者さんが手持ちの目薬がなくなるから、新しい目薬が欲しいと昨日から言ってるそうです」という電話がかかってくると、イラっとする医師もいるでしょう。「昼間に分かっていたことを、なぜ夕方になって報告するんだ!」と。夕方に緊急性のない指示を出す医師も、それと同じようなものです。

 夕方にフラっとやってきて指示を出すのではなく、せめて「こんな時間に指示を出してすいません」といった態度を見せたいものです(斯く言う私も、夕方に急ぎでない指示を出してしまうことはよくあるわけですが)。

 私のようなオジサンになってしまうと、看護師さんからの評判はそれほど気にならなくなりますが、少なくとも研修医時代は「あの先生は私たち看護師のことがわかってるわ」と褒められたいものですよね。

 お互いに円滑に仕事を進めるためには、とても重要なポイントだと私は思っています。

<何となく研修医に伝えたいこと>
その1:夕方に指示を出すべからず
その2:病棟ではあまりタメ口は使うべからず
その3:患者さんの社会背景や退院後の生活を常に考えるべし
その4:1日2回は患者さんに会いに行くべし
その5:ポリファーマシーのクセをつけない
その6:研修医時代は早めに出勤した方がよい
その7:クリアカットになりすぎない
その8:「●●も否定できない」は肯定の理由にはならない


by otowelt | 2014-06-14 00:46 | コラム:研修医に伝えたいこと

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