急性好酸球性肺炎における初期の末梢血好酸球が高いと入院時の疾患重症度が軽度

e0156318_15164772.jpg  好酸球性肺疾患に関する論文はあまり多くないので、貴重な報告だと思います。

Byung Woo Jhun, et al.
Clinical implications of initial peripheral eosinophilia in acute eosinophilic pneumonia
Respirology, Article first published online: 2 JUL 2014, DOI: 10.1111/resp.12342


背景および目的:
 初期の末梢血好酸球数は急性好酸球性肺炎(AEP)ではほとんど上昇しないが経過とともに上昇する傾向にある。われわれは、AEPの患者において初期の末梢血好酸球数が疾患重症度の指標となりうるかどうか検証した。

方法:
 われわれはレトロスペクティブにAEP患者85人において初期の末梢血好酸球数、炎症性マーカー、臨床的特徴との関連性を調べた。

結果:
 85人のうち、24人(28%)において初期の末梢血好酸球が上昇していた(>500/μL)。
 初期の末梢血好酸球数の絶対値は、白血球数(ρ = −0.386, P < 0.001), 好中球比率(ρ = −0.645, P < 0.001)、CRP(CRP; ρ = −0.495, P < 0.001)と逆相関していた。治療中、末梢血好酸球数は上昇したが、炎症性マーカー(白血球、好中球比率、CRP)は減少した。
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(文献より引用:末梢血好酸球数とCRPの相関)

 初期に末梢血好酸球数が上昇していた患者は、症状発現から入院までの期間が長く(P = 0.006)、白血球数・好中球比率・CRPが低く(all P < 0.001)、酸素飽和度は高かった(P = 0.004)。一方で、初期の末梢血好酸球数が多い患者では、酸素投与の必要性(P = 0.013), 酸素投与期間(P = 0.028)、ICU入室率(P = 0.003)は低かった。ステロイド治療等によってすべての患者は全快した。
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(文献より引用)

結論:
 AEPにおいて、初期の末梢血好酸球の上昇は入院時の疾患重症度が軽度であることと関連しているかもしれない。


by otowelt | 2014-08-05 00:55 | びまん性肺疾患

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