気管支喘息の喫煙者における喀痰中MMP-9/TIMP-1比の減少は気道壁の狭小化と関連

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Rekha Chaudhuri, et al.
Low sputum MMP-9/TIMP ratio is associated with airway narrowing in smokers with asthma
ERJ July 3, 2014 erj00470-2014


背景:
 気管支喘息を有する喫煙者は、症状コントロールが不良であり呼吸機能の減少が加速される。非喫煙者の気管支喘息におけるマトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)-9/組織メタロプロテイナーゼ阻害物質(TMPs)比の減少は気道リモデリングに関連があるとされてきた。われわれは、喀痰中のMMP-9/TIMPs比の減少が気管支喘息患者の非喫煙者において呼吸機能の減少と胸部CTによる気道壁測定値に影響を与えるものと仮説を立てた。

方法:
 呼吸機能検査、胸部CTにおける気道壁厚、誘発喀痰中のMMP-9およびTIMP-1、TIMP-2の濃度(および活性)が81人の気管支喘息患者および43人の健常人において測定された(喫煙者と非喫煙者両方を含む)。気道上皮のMMP9およびTIMP mRNAが31人の重症喘息患者および32人の健常人コントロールにおいて定量化された。

結果:
 喀痰のMMP-9活性/TIMP-1比およびMMP-9/TIMP-2比、鼻腔上皮のMMP9/TIMP1発現比およびMMP9/TIMP2発現比は喫煙をしている気管支喘息患者では、非喫煙者と比較して有意に減少していた。喫煙をしている気管支喘息患者の喀痰中の比の減少は、気管支拡張薬投与後の1秒量の減少、1秒率の減少、区域気管支径の減少と関連していた。
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(文献より引用)

結論:
 気管支喘息を有する喫煙者における遷延性の気流制限を伴う喀痰中のMMP-9/TIMP-1比の減少と胸部CTにおける気道壁の狭小の関連は、同比の不均衡がこの患者群の気道の構造的変化に寄与していることを示唆するものである。


by otowelt | 2014-07-17 00:17 | 気管支喘息・COPD

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