アスペルギローマのサイズと血痰は関連

e0156318_2212077.jpg アスペルギローマに関するレトロスペクティブな観察研究です。実臨床で抱くイメージに近い結果となっています。

Jung-Kyu Lee, et al.
Clinical course and prognostic factors of pulmonary aspergilloma
Respirology, in press, DOI: 10.1111/resp.12344


背景および目的:
 肺アスペルギローマの自然経過におけるサイズの変化に着目したデータは限られている。われわれはこの研究において、サイズの変化を通して肺アスペルギローマの臨床経過や予後について解明することを目的とした。

方法:
 肺アスペルギローマの成人患者143人を多施設共同レトロスペクティブ観察研究で同定した。アスペルギローマのサイズの変化を胸部CTで追った。空洞や主流のサイズの変化を通した臨床経過および血痰のリスクを評価した。

結果:
 フォローアップ期間中央値は5.1年であった。アスペルギローマのサイズは全体の39.2%で変化した。アスペルギローマの容量減少は13.3%、増大は25.9%にみられた。容量が減少した患者は有意にCRPが高く、より気管支拡張症が重度で陳旧性結核病巣を有していた。
 臨床的に有意な血痰は50.3%の患者に観察され、これは空洞のサイズやアスペルギローマの腫瘤サイズの大きさと関連していた。しかし、サイズの経時的変化とは関連していなかった。
 平均空洞径>22mm、腫瘤径>18mmの場合、血痰のリスクが増加した。

結論:
 われわれの研究では肺アスペルギローマのサイズが変化する患者が相当数存在した。臨床的に有意な血痰は空洞やアスペルギローマ腫瘤のサイズの大きさに関連していた。


by otowelt | 2014-07-22 00:44 | 感染症全般

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