バレニクリン単独よりもバレニクリンとニコチン置換療法を併用した方が禁煙率は高い

e0156318_23341270.jpg 禁煙治療において画期的な報告かもしれません。

Coenraad F. N. Koegelenberg, et al.
Efficacy of Varenicline Combined With Nicotine Replacement Therapy vs Varenicline Alone for Smoking CessationA Randomized Clinical Trial
JAMA. 2014;312(2):155-161. doi:10.1001/jama.2014.7195.


背景:
 行動学的アプローチと薬物療法は禁煙治療に有効とされているが、ニコチン置換療法とバレニクリンを併用することの効果と安全性についてはよくわかっていない。

目的:
 禁煙治療におけるバレニクリンとニコチンパッチの併用とバレニクリン単独療法の効果と安全性を比較した。

方法:
 南アフリカの7施設で実施されたランダム化二重盲検プラセボ対照試験において、12週にわたる治療とその後の12週のフォローアップをおこなった。446人の健康な喫煙者が1:1にランダム化された。最終的に効果と安全性解析がおこなわれたのは435人だった。
 禁煙開始予定日(target quit date ; TQD)の2週間前にニコチンパッチ(1日16時間貼付)群とプラセボパッチ群にランダムに割り付け、TQDから12週目まで(14週間)ニコチンパッチまたはプラセボパッチを投与した。また、登録者はTQDの1週間前からバレニクリンによる治療を開始した。持続禁煙に成功しているかどうかかは呼気中一酸化炭素濃度の測定により確認した。

結果:
 バレニクリンとニコチン置換療法の併用群では、バレニクリン単独群と比べて12週目と24週目のいずれの時点でも持続禁煙率が高かった(12週目:55.4% vs 40.9%; オッズ比1.85; 95%信頼区間1.19-2.89; P = .007、24週目:49.0% vs 32.6%; オッズ比1.98; 95%信頼区間1.25-3.14; P = .004)。6ヶ月時点の禁煙率についても、バレニクリン単独群の46.7%に対してバレニクリンとニコチン置換療法併用群では65.1%と高かった(オッズ比2.13; 95%信頼区間1.32-3.43; P = .002)。
 バレニクリンとニコチン置換療法併用群ではバレニクリン単独群と比べて悪心、不眠、皮膚反応、便秘、抑うつ症状の報告が多かったが、有意差があったのは皮膚反応のみだった。

結論:
 バレニクリンとニコチン置換療法の併用は、バレニクリン単独よりも禁煙治療に有効である。


by otowelt | 2014-07-14 00:58 | 呼吸器その他

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