気管支喘息は女性の顔面の形態にわずかながら影響を与える

e0156318_2342952.jpg 気管支喘息のクライテリアが呼吸機能検査・ピークフローではなく聴診で定義されているあたりが気になりますが、なんだか興味深いスタディです。

Al Ali A, et al.
The influence of asthma on face shape: a three-dimensional study.
Eur J Orthod. 2014 Aug;36(4):373-80.


背景:
 呼吸器系の活動は顔面の発達に影響をおよぼし、遺伝的および環境的因子と相互作用するかもしれない。ある種の医学的状況、たとえば気管支喘息は顔面の形に影響を及ぼすのではないかと考えられている。この研究は、気管支喘息と診断された人とそうでない人の間で顔面の形に差があるかどうかを調べたものである。

方法:
 これは縦断的コホート研究である。気管支喘息は7歳半の時点で聴診上wheezesが聴取されるものと定義した。当該コホートは15歳まで追跡された。

結果:
 合計418人の気管支喘息患者と3010人のコントロール患者が登録された。3次元レーザー顔面スキャンが実施された。21箇所の顔面ランドマークがポイントされた()。
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(文献より引用:ランドマーク)

 平均的な顔面の形態が気管支喘息・非気管支喘息の男女で作成され、その形態学的な差異を検証した。
 その結果、気管支喘息のない女性と比べると気管支喘息を有する女性では尾翼幅が0.4mm広く、顔面高が0.4mm低かった。男性については有意な差は観察されなかった。

結論:
 女性の気管支喘息の患者では尾翼幅や顔面高に統計学的に有意な変化がみられたが、それでもなおきわめて微小な変化であった。男性の場合思春期の劇的な顔面の発達によって、気管支喘息が及ぼす影響が相対的にマスクされている可能性がある。


by otowelt | 2014-08-12 00:34 | 気管支喘息・COPD

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