切除された肺腺癌におけるALKの頻度:IHC6.2%、FISH2.2%

e0156318_1014148.jpg 感度を考慮しながらALKの陽性・陰性を判断しなければなりません。

Fiona H. Blackhall, et al.
Prevalence and Clinical Outcomes for Patients With ALK-Positive Resected Stage I to III Adenocarcinoma: Results From the European Thoracic Oncology Platform Lungscape Project
JCO, Published online before print July 28, 2014, doi: 10.1200/JCO.2013.54.5921


目的:
 早期非小細胞肺癌(NSCLC)におけるALK遺伝子陽性肺癌の頻度は、測定集団や同定方法によって異なる。このプロジェクトは、ヨーロッパ人における切除された肺腺癌のALKの陽性率と予後に与える影響を調べたものである。

方法:
 ALKの解析は1281人の肺腺癌の切除標本において免疫組織化学染色(IHC)およびFISHによって行われた。ALK陽性患者は1:2で陰性患者とマッチされた。ALK測定は16の参加施設で実施され、同様のプロトコルを用いた。

結果:
 IHCのALK陽性は80人(頻度6.2%、95%信頼区間4.9% to 7.6%)であった。これらのうち、28人がFISHで陽性であり、FISHの陽性率は低かった(2.2%)。
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(文献より引用)

 FISHの特異度は100%で、感度は35%だった(95%信頼区間24.7% to 46.5%)。一方で、IHC(2+あるいは3+)の感度は81.3%と良好であった(95%信頼区間63.6% to 92.8%)。FISH陽性患者の死亡ハザード比はIHC陰性患者よりも低かった(P = .022)。治療特性などによって補正した多変量モデルでは、ALKのFISH陽性は良好な全生存(OS)の予測因子であった。
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(文献より引用)

結論:
 この大規模な外科切除肺腺癌患者を用いたコホートによれば、ALK陽性はIHCを用いれば6.2%、FISHを用いれば2.2%であった。IHCあるいはHスコアによるスクリーニング戦略が理想的かもしれない。ALK陽性(IHC、FISHのいずれも)は良好なOSと関連していた。


by otowelt | 2014-08-18 00:57 | 肺癌・その他腫瘍

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