ネットワークメタアナリシス:リファマイシン含有レジメンはLTBIの標準治療となるか

e0156318_23483962.jpg この記事は全文を読まずにアップロードしています。ネットワークメタアナリシスの論文を読むたびに、間接比較というのがどうしても溜飲が下がらないといいますか、概念的にスッキリ理解できていないのが個人的な課題です。時間ができたら全文をちゃんと読んでみます。
 現場の医師としては、6ヶ月イソニアジドを飲むとフォローアップもコンプライアンスの維持も大変なので、やはり短期の方が望ましいかなと感じます。

Helen R. Stagg, et al.
Treatment of Latent Tuberculosis Infection: A Network Meta-analysis
Ann Intern Med. Published online 12 August 2014 doi:10.7326/M14-1019


背景:
 潜在性結核感染(LTBI)の効果的な治療は結核根絶プログラムの重要なコンポーネントである。より効果的とされる有望な新しいレジメンが登場している。直接比較されたレジメンは少ないが、ネットワークメタアナリシスによって間接比較で結論づけることができるかもしれない。

目的:
 少ない有害事象で活動性結核を予防することができる最も有効なレジメンを同定すること。

データ:
 2014年1月までのPubMed, EMBASE, Web of Scienceのデータ。

スタディデザイン:
 ヒトのLTBIの治療を評価したランダム化比較試験で、事前に規定した2つのエンドポイント(活動性結核の予防あるいは肝障害)のうち少なくとも1つのデータが存在するもの。

結果:
 1516の論文のうち、53が適格基準を満たした。LTBI治療レジメンは合計15レジメンだった。105の比較のうち42(40%)が直接比較であった。プラセボと比較して、6ヶ月のイソニアジド(オッズ比0.64、95%信用区間[credible interval]0.48 to 0.83)、12ヶ月以上のイソニアジド(オッズ比0.52、95%信用区間0.41 to 0.66)、3-4か月のリファンピシン(オッズ比0.41、95%信用区間0.18 to 0.86)、リファペンチン-イソニアジド(オッズ比0.61、95%信用区間0.29 to 1.22)、リファンピシン-イソニアジド(オッズ比0.52、95%信用区間0.34 to 0.79)はネットワーク内で効果的なレジメンであった。
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(文献より引用:オッズ比はプラセボとの比較)

結論:
 活動性結核を予防する上で、3か月以上のリファマイシンを含むLTBI治療レジメンは有効であり、イソニアジド単独よりも潜在的には効果的かもしれない。リファマイシンを含むレジメンはイソニアジド単独治療に代替可能かもしれない。


by otowelt | 2014-08-13 00:30 | 抗酸菌感染症

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